ホーチミンの治安は危険？安全にホーチミン旅行を楽しむためのポイント

ベトナム旅行なら一度は訪れてみたいホーチミン市。東洋のパリとも呼ばれるこのエリアは、サイゴン大教会や中央郵便局など、美しい建造物がとても多い場所です。

しかし多くの観光客が集まるエリアだからこそ、治安がどうなのかも気になります。そこでこの記事では、ホーチミンの治安はどうなのか、訪れる際の注意点などを詳しく紹介します。これからホーチミン市を訪れる人はぜひ参考にしてください。

ホーチミンの治安はそれほど悪くない

ホーチミン市は、観光客にとって比較的安全な都市です。アジア諸国の中でも犯罪率は少なく、テロなどの心配もほぼありません。ただし、やはり海外の都市であるため注意は必要です。特に、タクシーやバイクタクシーの運賃のぼったくり、人ごみでのスリやひったくりは存在し、夜間の外出時には特に警戒が求められます。

ホーチミンの治安で注意したいこと

ホーチミン市はエキゾチックな魅力がある一方で、治安に関する課題もあります。特に注意すべきはタクシーのぼったくりやスリなどの軽犯罪です。ここからは、ホーチミン市でよく起きるトラブルについて紹介します。それらの対策についても解説するので参考にしてください。

タクシーのぼったくり

ホーチミン市でタクシーは便利な交通手段ですが、ぼったくりには注意が必要です。特に多いのはタクシーの運転手がメーターを操作して料金を不当に高く請求するケースです。タクシーを利用する際はホテルで呼んでもらうなどし、信頼できるタクシー会社を利用しましょう。

また、配車アプリの活用もおすすめです。中でも「Grabアプリ」の利用が非常に役立ちます。Grabは、東南アジアで最も利用されている配車サービスアプリであり、ベトナムの主要都市で広く普及しています。このアプリは料金を事前に確認できるため、不正な請求を避けられます。

さらに、タクシーに乗車する際は、料金メーターがリセットされていることを確認し、目的地と料金について運転手と明確にコミュニケーションを取ることが大切です。

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バイクタクシーの勧誘にも注意

ホーチミン市を訪れる際、バイクタクシーの勧誘にも注意が必要です。タクシーと同じくバイクタクシーも手軽に利用できる反面、不当な料金を請求されるケースがあります。

特に、バイクタクシーは外国人観光客を対象に高額な料金を要求する詐欺が多いです。安心して利用するためには、事前に目的地までの相場価格を確認し、料金交渉を行いましょう。

またバイクタクシーの利用も「Grabアプリ」がおすすめです。信頼性の高い配車アプリを使用することで、明瞭な料金設定と安心な移動ができます。

ホーチミンはスリも多い

ホーチミンは観光客にとって魅力的な都市ですが、残念ながらスリも少なくありません。市内各所で気をつける必要があり、特に観光地や市場、公共交通機関など、人が密集する場所では高い警戒が必要です。

貴重品は身体に密着させた安全な場所に保管し、大きなカバンやバックパックは前面に持つようにしましょう。なるべく混雑を避け、周囲に注意を払いながら歩くことも大切です。

スリは一瞬の隙をついて行われるため、常に周囲の人々や環境に対して警戒心を持つよう心がけましょう。公共の場ではスマートフォンや貴重品を露骨に見せる行為もなるべく控えます。また、緊急時にすぐに反応できるよう、常に身分証明書と緊急連絡先を携帯しておくことも重要です。

混雑エリアはひったくりも注意する

ホーチミンでは観光地やショッピング地域など、人が多く集まる場所においてひったくりが発生するリスクがあります。犯罪者はバイクを使用して通行人のバッグや持ち物を奪い去る手口が一般的で、特に注意が必要です。

貴重品の管理には細心の注意を払い、手に持つバッグは体の前でしっかりと抱える、または斜め掛けするなどしてひったくり被害を防ぎましょう。さらに、通り沿いのカフェやレストランに座る際はバッグをテーブルに置かずに、椅子の足に通して固定するなどの対策が必要です。観光者が多いエリアでは特に警戒し、周囲の状況に常に留意しましょう。

夜の治安は要注意

ホーチミン市では夜間の外出は特に注意が必要です。暗がりや人目の少ない場所では、ひったくりやスリなどの犯罪に遭遇するリスクが高まります。特に観光客や外国人が多く集まる地域では、犯罪者の標的とされている可能性があり、警戒が必要です。

夜のバー街やナイトライフを楽しむ場合は、グループで移動する、移動手段として信頼できる配車アプリを使用するなどの対策をしましょう。また、酔っぱらい同士のトラブルを避けるためにも、できるだけ遅くまでの外出は避け、十分な意識を保った状態で行動することが大切です。公共の場では目立つ行為は控え、常に周囲に注意を払いましょう。

虫刺されにも気を付けて

ホーチミンを訪れる際は、虫刺されにも注意が必要です。ベトナムでは特にデング熱をはじめとする虫さされによる疾患があるため、虫除けスプレーや防虫対策をして外出することが大切です。

また、露出の多い服装は避け、蚊に刺されにくい長袖や長ズボンを着用しましょう。ホテルや宿泊施設を選ぶ際には、虫除け対策が行き届いているか確認することも大切です。これらの予防策を講じることで、健康を守りながらホーチミンの旅行を楽しむことができます。ホーチミンのおすすめ観光スポットについては、ぜひ以下の記事も参考にしてください。

ベトナムの最大都市！ホーチミンおすすめ観光スポット20選を紹介

ホーチミンの治安　特に注意したいエリア

ホーチミン市は観光地としての魅力がありますが、犯罪に巻き込まれるリスクも存在します。ここからは、特に注意が必要なエリアをいくつか紹介します。

ドンコイ通り、グエンフエ通り

ホーチミンでの観光やショッピングに人気の高いドンコイ通りとグエンフエ通りは、市内でも特に賑わうエリアの一つです。これらの通りには、高級ブランド店やレストラン、ホテルが立ち並び、多くの観光客や地元の人々で常に活気に満ちています。しかし、治安面でいくつかのリスクもあります。

ドンコイ通りとグエンフエ通りは、ぼったくりや不正な通貨交換、悪質な売りつけなど、詐欺まがいの行為も多いです。価格交渉の際には十分な注意をしましょう。また、観光客が狙われやすいため、スリやひったくりへの警戒も怠れません。特に、夜間はこれらの犯罪のリスクが高まるため、外出時には貴重品の管理を徹底し、人混みの中ではより一層の注意を払いましょう。安全を確保するためには、信頼できるタクシー会社や配車アプリを利用する、夜間は人通りの少ない路地を避ける、余計な注意を引く行為は控えるなどの対策が有効です。訪れる際には、これらのポイントを心に留めておくとよいでしょう。

ファングーラオ

ファングーラオは、ベンタイン市場から徒歩約10分の場所にあります。ホーチミン市内の中でもバックパッカーに人気のエリアで、国際色豊かなレストランやカフェ、安価な宿泊施設が集まっています。ただし観光客が多い一方で、スリやひったくりといった小規模犯罪の発生率も高いです。また、夜には夜市やバーが賑わいますが、夜間の一人歩きは特に危険が伴います。現地の状況を理解し、防犯対策を十分に行うことが重要です。

ファングーラオを訪れる際には、身につける貴重品を最小限にし、現金やパスポートはホテルのセーフティボックスなど安全な場所に保管しましょう。また、迷子にならないよう事前に目的地の地図をチェックし、不審な勧誘には応じないことも大切です。カフェやレストランでのWi-Fi利用時には、セキュリティ対策も十分に行うことが大切す。

ブイビエン通り

ホーチミン市のなかでも特に人気の観光スポットであるブイビエン通りは、ファングーラオの中にある夜遊びの中心地です。このエリアはバックパッカーたちにとってのメッカであり、さまざまなバー、レストラン、お土産店が軒を連ねる賑やかな場所です。

しかし夜間にぎわう場所とあって注意点もあります。夜にはひったくりやスリのリスクが高まるため、貴重品管理には十分な注意が必要です。また、酒に酔った旅行者を狙った犯罪も散見されるため、過度の飲酒は避け、同行者と行動することが望ましいです。観光客向けの商売も盛んなため、価格交渉をする際には相場感を把握し、ぼったくりに遭わないよう注意しましょう。ブイビエン通りはホーチミン市の楽しい夜を堪能できるスポットですが、安全に楽しむためにはこれらのポイントに気を付けることが重要です。

中華街チョロン

ホーチミン市内でも特に歴史ある地域である中華街チョロンは、多様な文化が交差する場所です。訪れる観光客も絶えませんが、その一方で独特の社会が形成されているため、治安面での注意が必要です。

市場周辺や狭い路地では、スリやひったくりの被害に遭うリスクが高まるため、人混みを避ける、貴重品をしっかりと管理するなどの対策をしましょう。観光客を狙った詐欺にも気を付け、不審な勧誘や取引は避けるよう心掛けましょう。治安維持のための警察のパトロールは行われていますが、自己防衛の意識を持つことが何より大切です。また、夜間の一人歩きは避け、情報を事前に集めることも忘れないでください。

ホーチミン4区エリア

ホーチミン4区エリアは、市内中心からやや離れた位置にあるホーチミン市で最小の区です。以前はかなり治安の悪いエリアとして知られていましたが、現在ではかなりインフラも進み治安も良くなってきました。しかしそれでもひったくりやスリのリスクはあるため注意が必要です。

このエリアは現在住宅地として発展しており、地元住民と外国人観光客が混在する地域であるため、犯罪のターゲットにされやすくなっています。特に、夜間は照明が不十分な場所が多く、ひったくりやスリのリスクが高まるため注意が必要です。

ホーチミン7区エリア

ホーチミン7区エリアは、高級住宅街が広がるエリアですが、下町の雰囲気ある町並みも垣間見れるエリアです。比較的新しい住宅やオフィスビルが立ち並び、セキュリティ管理がしっかりしていると思いきや、バラック小屋が並ぶ東南アジアらしい風景もあります。

比較的治安は良いものの、人通りの少ない場所も多く、夜間は特に注意が必要です。他のエリアに比べると観光地や商業施設が少ないため、ひったくりなどの犯罪に遭遇する可能性は低いですが、油断は禁物です。治安を維持するためには、やはり明るい場所を選んで歩く、外出時には貴重品の携帯を控える、不審な行動を取る人物には近づかないなど、基本的な自己防衛策を心掛けましょう。

ホーチミン8区エリア

ホーチミン8区エリアは、中心部より南西に車で20分程度の距離にある広いエリアです。ローカル色豊かな地域であり、観光地としての知名度は低いものの、そこに住む地元住民や商売をする人々で賑わっています。ただし地元色が強いため、外国人旅行者に対するトラブルも発生しやすいとされています。特に夜間には人通りが少なくなり、治安のリスクが高まるため注意が必要です。

経済的にはまだ発展途上のエリアであり、貧富の差が生まれやすい土壌があるため、ひったくりやスリなどの犯罪が発生する可能性があります。貴重品の管理には常に気を配り、周囲に注意を払うことが重要です。いざという時のために基本的なベトナム語のフレーズを覚えておくと良いでしょう。

ホーチミン治安に対する安全対策を紹介

ここからは、ホーチミンでの安全な旅行を楽しむための対策を紹介します。配車アプリを使用する、夜間の外出はなるべく控えるといった対策を行い、トラブルに巻き込まれないようにしましょう。

配車アプリを利用する

ホーチミン市での移動手段は、配車アプリを利用することが安全対策の一つです。特に「Grabアプリ」はベトナムでの利用者が多く、あらかじめインストールしておくことで多くのトラブルを回避できるでしょう。

Grabアプリを使用した予約であれば、事前に料金がわかり、目的地までのルートが明確になるためぼったくりを避けられます。また、運転手の評価や車両情報も記載されているため、安心して乗車することが可能です。

またGrabアプリで利用したタクシーは基本的にクレジットカードが使えるため、多額の現金を持ち歩く必要がありません。ホーチミンでの安全な移動手段を確保する上で、これらの配車アプリの利用は非常に効果的です。

夜の外出を控える

ホーチミン市における夜間の外出は、一定のリスクを伴います。犯罪発生率が高まる夜間には、なるべく外出は控えましょう。

それでもホーチミン市ではナイトマーケットやイベントが開催されることも多く、夜の外出を楽しみにする方もいるでしょう。そうした場合には、夜の一人歩きは避けてグループで行動し、暗い路地や人気のない場所を避けるようにしてください。

またベトナムでは近年、昏睡強盗も増えています。バーなどで提供されたお酒の中に睡眠薬が入っており、寝ている間に財布などを盗まれてしまう犯罪です。一般的に多くの飲食店ではこのような犯罪は起きませんが、ガールズバーやクラブといった外部から見えにくい店は要注意です。

貴重品管理を徹底する

ホーチミンを訪れる際には、貴重品管理を徹底することが極めて重要です。たとえ治安が比較的良いとされる地域であっても、旅行者を狙った犯罪は存在するため、次のような対策を行いましょう。

• 貴重品は身体に近い場所に保管する
• 外から取り出しやすいバッグやポケットには入れないようにする
• テーブルに荷物や貴重品を置きっぱなしにしない
• 現金やカードは分散して持ち歩くこと

旅行の際には、貴重品を身に着けられるセキュリティポーチの利用もおすすめです。必要以上の金額を携帯せず、大きな金額はホテルのセーフティボックスなどに保管することも検討しましょう。写真撮影などでスマートフォンやカメラを使用する際にも周囲に注意し、使用後は速やかに安全な場所にしまいましょう。

犯人には抵抗しない

ホーチミンでの安全対策の一つとして、「犯人には抵抗しない」ことも重要です。万が一ひったくりや窃盗などの犯罪に巻き込まれた際、犯人に抵抗してしまうと大けがや命の危険にもつながりかねません。

物的な財産を失うことは大きな損失ですが、身体的な危害に比べればはるかに軽微なものです。抵抗すればするほど、暴力を振るわれる危険性が高まります。事前に貴重品はホテルのセーフティボックスに預ける、分散して持ち歩くなどの対策を心掛け、犯罪に遭遇した際は落ち着いて対処することが肝要です。そして、事件後は速やかに最寄りの警察署へ行き、報告と支援を求めましょう。

このような対策を取ることで、ホーチミン観光は安全に楽しめます。ホーチミンでおすすめのツアー詳細については、ぜひ以下の記事も参考にしてください。

【ベトナム・ホーチミン旅行特集】お得に楽しむ！現地発着ホーチミン旅行のおすすめツアー！

ホーチミン治安に関するよくある質問

ここからは、ホーチミンの治安に関してよくある質問を紹介します。には、女性の一人旅はできるのか、被害に遭った際はどうするべきかなど、気になる3つの質問を紹介します。

女性の一人旅はできる？

ホーチミン市での女性の一人旅は、基本的には可能です。しかし女性の一人旅に関しては留意する点も多いです。

まず、一人でいる女性はターゲットにされやすいため、危険なエリアには近寄らないようにしましょう。ぼったくりをはじめとする詐欺や犯罪に巻き込まれるリスクがあります。特に夜間の外出は危険が伴うため、避けた方が賢明です。

また、人気の観光地や賑わうエリアでもスリやひったくりが発生しやすいので、貴重品の管理には細心の注意を払う必要があります。公共交通機関や市内を移動する際には、公認のタクシーや配車アプリを利用しましょう。周りの状況をよく観察し、自己防衛意識を持ちながら行動することで、女性でも一人旅を楽しむことができます。

犯罪以外に注意したいことは？

ホーチミン旅行は、犯罪以外にも以下の点に注意が必要です。

• 虫刺され
• 熱中症
• 食中毒
• 水道水を飲まない

ベトナムでは、蚊によるデング熱やジカ熱のリスクがあります。どのシーズンでも防虫対策は必須なので、防虫スプレーの使用、肌の露出を避ける服装など基本的な対策を怠らないようにしましょう。

また、ホーチミンに限らずベトナムでは基本的に水道水は飲めません。水が原因で食中毒を起こすリスクもあるため、飲料水は必ずペットボトルの水を飲むようにしましょう。

万が一被害に遭ったらどうすれば良い？

万が一ホーチミンで犯罪被害に遭遇した場合、速やかな対応が重要です。

ベトナムでの救急連絡先は、救急車が「115」、警察が「191」です。基本的にどのエリアにいてもこの番号に電話をかければつながります。ただし日本語や英語は基本的に通じないため、現地の人に電話を代わってもらうなどサポートをお願いしましょう。

また、旅行前に基本的なベトナム語のフレーズや緊急時に必要な単語を覚えておくと役立ちます。「助けてください」は「Cứu tôi với!（クウ　トイ　ヴォーイ！）」と言います。予めスマホに翻訳アプリをダウンロードしておいても良いでしょう。

さらにトラブルに遭遇した際は、まず加入している海外旅行保険コールセンターに電話するとスムーズです。状況によっては日本国大使館に連絡する必要もありますが、まず保険のコールセンターに連絡したほうが今後の手続きの流れをしっかり教えてくれます。

ホーチミンの治安　まとめ

ホーチミンの治安は基本的に安心です。しかし日本に比べると軽犯罪の発生率は高いため、一定の注意を払うことが必要です。タクシーのぼったくりやバイクタクシーの過度な勧誘、スリやひったくりには、特に注意しましょう。

また夜間の外出や人混みの中での貴重品の管理には、細心の注意が必要です。今回紹介した治安の悪いエリアの夜間移動は避け、もし犯罪被害に遭遇した場合には、抵抗せずに安全を優先させましょう。

楽しいホーチミン観光をするには、今日紹介した安全対策を頭に入れておくことが大切です。これらの対策を講じることで、安全かつ快適な滞在を実現することができるでしょう。