ホイアンはベトナム中部に位置する歴史ある都市です。美しい古い街並みと豊かな文化が魅力であり、15~19世紀にかけては日本人街もありました。ホイアンはかつて国際的な貿易港として栄え、現在もその名残を感じることができます。
この記事では、ホイアンのベストシーズンと季節ごとの観光ポイントを詳しく紹介します。これからホイアン観光を検討している方はぜひ参考にしてください。
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Contents
ホイアンはどんな場所?
ホイアンはベトナム中部に位置する歴史ある都市で、かつては国際的な貿易港として栄えていました。現在もその名残を感じさせる美しい古い街並みが残り、ユネスコ世界遺産に登録されています。街の中心部にはランタンが灯る風景が広がり、訪れる人々を魅了します。
ホイアンには、美しい建物や豊かな歴史を持つ寺院、そして伝統的な手工芸品を販売するショップが多くあります。さらに近くには美しいビーチもあり、リラックスしたひと時も過ごせるでしょう。そんなホイアンを訪れるのに相応しいシーズンはいつなのか、さっそく紹介します。
ホイアンのベストシーズンは2~4月
ホイアンのベストシーズンは2月から4月の乾季です。この期間は降水量が少なく湿度も低いため、観光を快適に楽しめます。
実はホイアンは昔から洪水が発生するエリアであり、9~11月の雨期にはトゥボン川が増水します。台風が重なるとホイアンの旧市街地の1階部分が浸水するほどの被害が出るため、雨期の旅行はおすすめできません。
しかし2~4月であれば乾季の中でもとくに天候が良く、日中は柔らかな日差しが降り注ぎます。ベストシーズンを狙うなら2~4月の旅行を検討しましょう。ホイアンの観光名所を知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
ホイアン観光に外せないおススメスポット20選!定番~穴場まで徹底紹介
ホイアンの乾季は1~7月
ホイアンには雨季と乾季があります。そのうち1~7月が乾季に当たります。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | |
平均気温 | 20℃ | 25℃ | 25℃ | 28℃ | 30℃ | 33℃ | 33℃ |
特徴 | やや寒い | 過ごしやすい | 過ごしやすい | 気温が上昇 | 気温が上昇 | 猛暑 | 猛暑 |
乾季の中でも2~4月であれば気温や湿度は低いため観光には向いています。ただし4月下旬ころから気温は上昇するため、熱中症対策は必須です。また猛暑になる5月以降は乾季とはいえスコールが降るため、雨具は忘れないようにしましょう。
ホイアンの雨期は8~12月
ホイアンの8~12月は雨期にあたります。
8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
平均気温 | 33℃ | 30℃ | 28℃ | 25℃ | 20℃ |
特徴 | 猛暑 | 台風シーズン | 洪水の影響あり | 洪水の影響あり | やや寒い |
ホイアンは8月に入ると徐々に雨が降りだし、9月には台風シーズンを迎えます。10~11月は台風の影響もあってトゥボン川が氾濫するシーズンです。ホイアンの旧市街が水浸しになることも多く、あまり観光には向いていません。
ホイアンの旅行に向かないシーズンは?
ホイアンの旅行に向かないシーズンは9~12月です。この時期は雨期で一日中雨が降り続く他、台風の影響もあって洪水が起こりやすいです。
ただし9~12月でも、絶対に旅行ができないわけではありません。年によっては洪水から逃れられるときもあり、猛暑シーズンを避けての観光もできるでしょう。9~12月にホイアンを訪れる際は、事前に天気予報で情報をチェックすることが大切です。
ホイアン シーズンごとに見た観光ポイント
ここからは、季節ごとに見たホイアンの観光ポイントを紹介します。ホイアンのベストシーズンは2~4月ですが、実はこの他のシーズンでもポイントを押さえればホイアン観光は十分に楽しめます。
ホイアン4~6月における気候の特徴
まずは春から夏にかけての4~6月におけるホイアンの特徴を紹介します。日本ではGWなどの長期休みもありつつ、夏休み前ということもあって旅行代金が安い時期です。
ホイアン4~6月の特徴
気温 | 28℃~33℃ |
雨の降りやすさ | 乾季ではあるがスコールは降りやすい |
特徴 | 4月上旬はベストシーズンだが、下旬あたりから本格的な夏になりかなり暑くなる |
平均気温は30℃前後、徐々に猛暑になる
4月のホイアンは日中の最高気温が25~30°C程度で、まだ快適に過ごせます。雨はほとんど降らず観光や散策に適したシーズンです。ただし4月の下旬になると気温は上昇し、暑さを感じるようになります。
そして5月に入るとホイアンの気温はさらに上昇し、日中の最高気温が30°Cを超えることが多くなります。5~6月のホイアンは猛烈な暑さが訪れ、過去には最高気温が40°C近くに達することもありました。また乾季とはいえスコールが降るため、暑さ対策と雨対策は必須です。
ホイアンの4~6月、おすすめ観光スポット
ホイアンの4~6月は徐々に暑さが厳しくなるものの、乾季であるためギリギリのベストシーズンです。スコールを避けつつ、ホイアンを代表する観光名所をしっかりまわりましょう。
名所 | 特徴 |
---|---|
日本橋 | ベトナムの2万ドン札にも印刷されているホイアンの有名な観光名所。1593年に建てられた屋根付きの橋でノスタルジックな雰囲気がある。 |
フーンフンの家 | ホイアンの中で「最も美しい古建築様式の家」と言われている住居。約200年前の貿易商人が建て、現在でもその子孫が住んでいる |
クアンコン廟 | 日本橋に注ぐ古い歴史を持った小さなお寺。1653年に創建され、祭壇には三国志でも有名な関羽が鎮座している |
ホイアンを4~6月に訪れる際のポイント
ホイアンの4~6月は乾季で観光に向いています。しかし4月下旬から徐々に猛暑に入るため、暑さ対策は必須です。ただその分観光客は比較的少なく、人込みを避けて観光できるメリットがあります。この時期にホイアンを訪れる際は、ぜひ以下のポイントを覚えておきましょう。
- 日焼け対策をに行う
- 水分補給と暑さ対策を行う
- スコールも降るので雨に備えた準備もしておく
- 朝晩の気温差もあるので羽織るものがあると安心
特に4~6月は高温なため、こまめな水分補給が大切です。ベトナムでは水道水を飲むことができないので、ペットボトルの水を購入しましょう。
ホイアン7~9月における気候の特徴
7~9月のホイアンはまだギリギリ乾季にあたるため、観光には適しています。気温こそ高めですが日本の夏とは異なり、カラっとしているのも特徴です。9月に入ると本格的な雨季が始まります。
ホイアンの7~9月
気温 | 30℃~35℃ |
雨の降りやすさ | 乾季ではあるがスコールは降りやすい。猛烈な暑さが続く |
特徴 | まだ外での観光は可能な時期だが、9月に入ると雨が多くなる。 |
平均気温は35℃前後、猛烈な暑さと豪雨に注意
ホイアンの7~9月は真夏に当たり、最高気温が35℃以上になる日もあります。7月、8月は暑さ対策をしっかり行い、9月はそれに加えて傘やレインコートの準備をしっかり行いましょう。
ただし日本の夏とは違ってムシムシせず、日傘などを使えば歩きやすいです。暑さは厳しいもののまだ洪水シーズンには突入していないため、外での観光も可能です。ホイアンは街全体が世界文化遺産に登録されています。晴れている日はぜひゆっくりと古い街並みを散策しましょう。
ホイアンの7~9月、おすすめ観光スポット
外での散策もできるこの時期は、ホイアンならではの歴史ある寺院を巡りましょう。また暑さが厳しい時期なので、ビーチに行ってゆっくり海水浴を楽しむこともできます。さらにホイアン最大のテーマパークであるインプレッション・テーマパークでは、最新鋭のライトや音響技術などを使った夜のショーが楽しめます。
名所 | 特徴 |
---|---|
福建会館 | 華僑の人々の集会所として建てられ、現在も活用されている美しい歴史的建造物。館内には航海安全の神様が祀られており、自由に見学できる。 |
アンバン・ビーチ | ホイアンの中心部から北へ約4㎞の場所にある美しいビーチ。海で泳ぐのはもちろん、ビーチ周辺にはレストランやホテル、マッサージ店も多い。 |
ホイアン・インプレッション・テーマパーク | トゥボン川の中州にある大きなテーマパーク。19時を過ぎるとテーマパークの目玉である「メモリーショー」が開催され、豪華な光や噴水のショーが楽しめる |
ホイアンを7~9月に訪れる際のポイント
ホイアンの7~9月は年間の中でも暑い時期です。このシーズンにホイアンを訪れる際には以下の点に注意しましょう。
- 水分をこまめに取り熱中症対策をする
- スコールに備え折りたたみ傘やレインコートを持ち歩く
- 暑さと雨を避けるために、早朝や夕方の涼しい時間帯に観光するのもおすすめ
7~9月は外での観光が楽しめる時期ですが、昼間の暑い時間帯はカフェやレストラン、博物館などの屋内施設で過ごすのもおすすめです。特にホイアンは夜にナイトマーケットが開催されるため、日中は館内でゆっくり過ごし、気温の下がる夜に出歩くのもおすすめです。ただし夜に人が密集する場ではスリなどの被害も発生するため、持ち物管理は徹底しましょう。ベトナムの治安や注意点については、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
ホイアン10~12月における気候の特徴
ホイアンの10~12月は本格的な雨期です。一年の中でも最も降水量が多い時期であり、台風シーズンでもあります。この時期の観光は洪水も発生するため十分に注意しなくてはなりません。
ホイアンの10~12月
気温 | 20℃~30℃ |
雨の降りやすさ | 本格的な雨季、台風も重なる |
特徴 | 台風も重なり洪水のリスクがある。ホイアンではこの時期に街が浸水する被害も起きる |
平均気温は30℃前後、台風シーズン
10~12月のホイアンは雨季の真っ只中にあり、平均気温は30℃前後です。厳しい暑さからは徐々に落ち着くものの、雨季であるため湿度は高く、蒸し暑さが続きます。
また10月から12月はホイアンの台風シーズンです。この時期には強い風と大雨を伴う台風がホイアンを襲い、洪水のリスクが高まります。毎年洪水が発生するホイアンでは1階には窓がない建造物も多いです。
この時期のホイアン旅行は天候により影響が出ることも多いです。事前に天気予報を確認し、台風情報や洪水などに注意を払いましょう。
ホイアンの10~12月、おすすめ観光スポット
10~12月のホイアンは1日中雨が降り続くことも珍しくありません。そのため博物館や屋内で開催されるショーなどの屋内施設を訪れると良いでしょう。また、雨が止んだ合間を見計らって外出し、短時間で効率よく観光スポットを巡ることも検討しましょう。
名所 | 特徴 |
---|---|
タンキーの家 | 200年ほど前に建てられた漁師の家。中国と日本式が融合した美しい建築物。洪水にそなえて天井には2階に荷物を運ぶための格子状の窓もある |
サーフィン文化博物館 | ベトナム中部で栄えたサーフィン文化の遺物を展示している博物館。サーフィン文化は紀元前後に交易を中心とした文化であり、当時利用されていた食器などが展示されている |
ホイアン・ルーン・センター | 有名アクロバティックであるアーオーショーをはじめとした数々のショーが楽しめる屋内施設。言葉がわからなくてもダイナミックなショーは見るだけで楽しめる |
ホイアンを10~12月に訪れる際のポイント
洪水のリスクもある10~12月にホイアンを訪れるのはあまりおすすめしません。それでもこの時期に訪れることがあれば、以下の注意点を覚えておきましょう。
- 防水性のあるジャケットやレインコート、折りたたみ傘を用意する
- 洪水が発生した時に備え、食料や水などの備蓄を持っておく
- 事前に交通情報を確認し、必要に応じて移動手段を変更する
- 天候や安全情報を収集し、洪水の危険がある場合は安全な避難場所も確認する
ホイアンはほぼ毎年洪水に見舞われているため、現地の人は慣れています。またこの時期に観光に訪れている人も多く、水の都となったホイアンをボートで巡って楽しむ人もいます。この時期は安全に注意しつつ、旅行の計画を立てましょう。
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ホイアン1~3月における気候の特徴
ホイアンの1~3月は年間の中でも最も天候に恵まれたベストシーズンです。1月はまだ少々雨が残るものの、2月からは本格的な乾季となり、観光に向いたシーズンになります。特に朝晩は涼しいため、散策やアクティビティにも向いています。
気温 | 20℃~25℃ |
雨の降りやすさ | 乾季で気温も涼しく旅行のベストシーズンになる |
特徴 | 朝晩は20℃程度になり過ごしやすい |
平均気温は25~30℃前後、ベストシーズン!
ホイアンの1~3月は乾季となり、湿度が低く非常に過ごしやすいです。空気が乾燥しているためベタつくような不快感がなく、観光には最適です。また1~3月はほとんど雨が降らないため、連日晴天が続きます。写真を撮るときも青空のもと澄んだ空気で撮影できるため、フォトジェニックな写真がたくさん撮れるでしょう。
ただし1~3月はただし季節が良い分、旧正月などのイベントも多いため、混雑する時期でもあります。人気の観光スポットやレストランは混雑しやすいので、事前の予約がおすすめです。
ホイアンの1~3月、おすすめ観光スポット
ベストシーズンである1~3月は、どの観光にも適しています。特に野外の観光も安心して楽しめるため、ホイアンの観光名所を思う存分楽しみましょう。
名所 | 特徴 |
---|---|
ホイアンナイトマーケット | メインのナイトマーケットは「アンホイ島のグエンホアン通り」と、「バクダン通り周辺」の2箇所。ランタンが多く展示され、これぞ夜のベトナムといった雰囲気を堪能できる。ナイトマーケットは毎晩開催される |
タンハー陶芸村 | ホイアンの中心部から南西へ約3㎞の場所にある、陶芸を生業としている村。ずらりと並ぶ伝統工芸品を鑑賞し、購入もできる。天気の良い時期なら職人の技を目の前で鑑賞できる |
旧市街地全体の散策 | ホイアンは古都全体が世界遺産に認定されている。天気に恵まれているこの時期に街中全体をしっかり散策すると良い |
ホイアンを1~3月に訪れる際のポイント
ホイアン旅行のベストシーズンにあたる1~3月は、どの観光スポットを訪れても楽しめます。この時期にホイアンを訪れる際には、以下のポイントを押さえましょう。
- 混雑シーズンなので予約は早めに行うこと
- 朝晩は冷えることも多いため、上着を忘れずに
- 人気スポットは混雑するのでスリなどに注意を
- 人気イベントや催事が多いため情報を確認しておくこと
1月から3月にかけてのベトナムは旧正月シーズンで、一年の中で最も賑わう時期です。人気の観光地やアクティビティは早めに予約することが大切です。観光をスムーズに楽しむためにも、ツアーは事前に手配しておきましょう。ホイアンに関するおすすめのツアーは、以下の記事で詳しく紹介しています。
【ベトナム・ホイアン旅行特集】半日から1日で楽しめるホイアン旅行でおすすめのツアー14選!
ホイアン観光を楽しむコツ
ホイアンはベトナムの中でも古い街並みが残る美しいエリアです。フォトスポットが多数ある場所としても知られており、SNSではランタン祭りをはじめとした多くの写真がアップされています。ホイアンで素敵な思い出を作るためにも、以下に紹介する情報をぜひ覚えておきましょう。
ランタン祭りは満月の日に毎月開催
ホイアンのランタン祭りは、基本的に旧暦の毎月14日に開催されます。この祭りは、日が暮れるとともに月明りやランタン、ロウソクの柔らかな光だけで旧市街が照らされる日です。ホイアンの夜は普段から灯篭が灯されて明るくなりますが、ランタン祭りではさらに幻想的な雰囲気が漂います。
2024年9月~ランタン祭りの日程
- 9月16日(月)
- 10月16日(水)
- 11月14日(木)
- 12月14日(土)
ホイアン観光におすすめの服装は?
ホイアンは年間を通して高温多湿なため、基本的には半袖で過ごせます。しかし12~3月の冬の時期は朝晩が冷えるため、長袖があったほうが安心です。
また台風シーズンかつ雨季である9~12月は、1日中雨が降るといったことも少なくありません。濡れても良い服装やレインコートをしっかり準備すると良いでしょう。
その他ホイアンは買い物できるエリアも多いため、買い物袋などを準備しておくと便利です。ベトナム旅行の持ち物に関しては以下の記事も参考にしてください。
ベトナム旅行の持ち物30選!必需品からあったら便利な道具まで徹底解説!
ホイアンへのアクセス
ホイアンへのアクセスは、ベトナム中部の最大都市ダナンを経由して向かうのが一般的です。
ダナンからホイアンへのアクセス
アクセス方法 | ルート、時間 |
---|---|
シャトルバス | ダナン国際空港〜ホイアンへのシャトルバスが運行されている。所要時間や1時間15分程度 |
タクシー | ダナン中心部からホイアンまで約45分。利用料金は36万ドン~、トラブルにならないよう配車アプリを利用しよう |
ホイアンはダナンからタクシーで45分程度で到着します。そのためダナン観光のついでにホイアンへ寄る観光客も多いです。ダナンの詳しい情報はぜひ以下の記事も参考にしてください。
【2024ダナン観光完全ガイド】定番から穴場まで!人気の観光スポット17選!
ホイアンのベストシーズン まとめ
ホイアンのベストシーズンは2月から4月にかけてです。この期間は乾季にあたり、気温も湿度も快適なため観光には最適です。乾季のホイアンは晴れた空の下で、街の美しい景観や歴史的建造物をゆっくり鑑賞できるでしょう。
その一方、9〜12月は雨期で一日中雨が降り続く上、台風の影響もあって洪水が起こりやすいです。それでもあえてこの時期に観光に向かい、水の都となったホイアンを楽しむ観光客もいます。またそのような人に対し、ボートを貸して生業にするベトナム人もいます。ホイアンはそんなたくましさや独特の魅力もあるエリアです。
どの時期に訪れてもホイアンには大きな魅力があります。旅行を計画する際は各シーズンの天気の特徴を把握し、ベストなタイミングでの訪問を検討すると良いでしょう。