ベトナム南部のホーチミンを訪れたら、少し足を延ばして砂丘リゾート、ムイネーに行ってみませんか?
ベトナムらしからぬ砂漠のような景観と、美しいビーチが融合したムイネーは、近年注目度が高まっている人気観光地です。
この記事では「ムイネーってどこにあるの?」「ホーチミンからムイネーまでどう行けばいいの?」という疑問を解説します。
バス、列車、タクシーといった主要な移動手段の料金や所要時間を紹介するので、これからムイネーを訪れる方は参考にしてください。
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Contents
ムイネーはどこにある?どんな場所?【ベトナムの砂丘リゾート】

ムイネーは、ベトナム南部の沿岸に位置する美しいリゾート地です。「ベトナムの砂丘リゾート」と呼ばれ、広大な砂丘と美しい海が隣り合う景色が魅力です。ここからは、体ムイネーがどこにあって、どんな場所なのかを詳しくご紹介します。
ムイネーの位置と地理
ムイネーは、ベトナム南部の経済中心地ホーチミン市から見て、南東方向へ約200kmのビントゥアン省ファンティエット市沿岸部に位置しています。日本からムイネーへ行くには、まず直行便でホーチミン市を目指し、そこから高速バスやツアーを利用して向かうのが一般的です。
ムイネーの特徴は、海岸線に沿って細長くリゾートエリアが広がっている点と、その海岸線のすぐ内陸側に広大な砂丘地帯が広がっている地理的な構造です。
東側は穏やかなファンティエット湾(東シナ海)に面しており、リゾートホテルやレストランが海岸沿いに立ち並びます。
ムイネーの主な魅力

ムイネー最大の魅力は、ベトナムとは思えない雄大な砂丘群です。特に人気のホワイトサンデューンとレッドサンデューンでは、ジープツアーやサンドボーディングが楽しめます。
また長く続く美しいビーチでは、海水浴はもちろん、カイトサーフィンやウィンドサーフィンなどのマリンスポーツが盛んです。
海岸線には洗練されたリゾートホテルやレストランが並び、ゆったりとした滞在も可能です。妖精の小川と呼ばれるフェアリーストリームや、活気あるフィッシングビレッジなど、ユニークな見どころも点在します。
高速道路開通によるアクセス改善について
以前、ホーチミンからムイネーへの移動は一般道が中心でした。そのため車やバスで4~5時間かかっていました。
しかし、2023年にファンティエット~ザウザイ間の高速道路( Phan Thiet – Dau Giay Expressway )が開通したことで、アクセスが劇的に改善し、所要時間は約2時間~3時間と大幅に短縮されました。
この高速道路の開通により、ムイネーはホーチミンからの週末旅行や短期滞在でも訪れやすいリゾート地となり、その魅力が一層高まっています。
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【これがメイン!】ホーチミンからムイネーへの主な行き方4選

日本からムイネーへのアクセスは、まずホーチミン市からムイネーへ向かう必要があります。ホーチミン市からムイネーへのアクセスは主に4つの方法があり、それぞれ費用、時間、快適性、そして利便性が大きく異なります。
ここでは、高速バスや鉄道、タクシーやツアーバス、それぞれの詳細を解説します。各方法の比較情報も参考に、最適なルートを選びましょう。
(1) 高速バス(手軽で快適)
ホーチミンからムイネーへの移動で最も利用者が多いのが高速バスです。ホーチミン市初のオープンツアーバスのほとんどが、ムイネー行きとなっています。料金が安く、便数も豊富な点が魅力です。
高速バスの特徴
項目 | 目安 | 備考 |
料金(片道) | 約15万~25万ドン(1200~1700円) | 費用はバス会社や時期による |
所要時間 | 約2時間50分(高速道路利用で) | 渋滞状況で変動あり |
利便性 | 快適 | 便数多く手配が容易 |
ただし高速バスは、交通状況により所要時間が前後することも多いです。また快適性はバス会社によって差があります。
予約はオンラインや窓口で行い、ホーチミンの主要バスターミナルやオフィスから乗車、ムイネーのリゾートエリア内で降車となるのが一般的です。
(2) 鉄道(景色を楽しみたい方におすすめ)
ホーチミン市からムイネーへのアクセスは、鉄道を利用する方法もあります。ただしムイネーに駅があるわけではなく、海岸エリアにあるファンティエットまで列車で向かい、そこからムイネーまではタクシーなどで乗り継ぐ必要があります。
項目 | 目安 | 備考 |
料金(片道) | 約17万~30万ドン(1500~2000円) | 料金は座席クラスや時期による |
所要時間 | サイゴン駅からファンティエット駅まで4時間20分、その後タクシーで15分、合計5時間ほど | 駅からの二次交通時間は含まず |
利便性 | 快適だが疲れることも | 本数が少ない、駅からの乗り換え必要 |
列車は本数が少ない点や、ファンティエット駅がムイネーから少し離れている点がデメリットです。列車を降りたらタクシーやローカルバスに乗り換える必要があります。
列車のチケットは駅窓口やオンラインで予約できます。高速道路開通後、時間的にはバスやタクシーの方が早いですが、鉄道ならではの旅情があるでしょう。
(3) タクシー(早くて快適)
時間や快適性を優先するなら、タクシーが最適です。ホテルからムイネーの宿泊先までドア・トゥ・ドアで移動でき、途中で休憩に立ち寄るなど自由度が高いのがメリットです。
項目 | 目安 | 備考 |
料金(片道) | 約150万~250万ドン(9,000円~15,000円 くらい) | Grabアプリの利用がおすすめ。ぼったくりタクシーに注意を |
所要時間 | 約2時間(高速道路利用) | 渋滞状況で変動あり |
利便性 | 快適 | ドアtoドア、自由度が高い |
タクシーを利用する際は、乗る前に料金や行先の設定ができるGrabアプリの利用がおすすめです。
タクシーは早く移動できますが、バスや列車に比べると費用が高めです。ただしグループ旅行の場合は一人当たりの負担が減るでしょう。
(4)ツアーに参加する(最も快適でおすすめ)
ホーチミンからムイネーへの移動で、最も手軽な方法が「ムイネー行きツアー」の利用です。この方法の最大のメリットは、移動は快適な観光バス、ムイネーでの人気アクティビティ(砂丘ツアーなど)の手配がすべてツアー料金に含まれている点です。
項目 | 目安 | 備考 |
料金 | 6,000円~くらい | 移動手段、宿泊、アクティビティ等全てお任せできる |
所要時間 | 約2時間(高速道路利用) | 渋滞状況で変動あり |
利便性 | 最も快適 | 手配漏れの心配なし、旅の計画がとても楽になる |
ツアーを利用すれば、自分でバスや列車などの予約をする手間が省け、旅の計画が格段に楽になります。
手配漏れの心配もなく、初めての場所でも安心してムイネー滞在を満喫したい方に最も最適な方法です。
ホーチミン以外からムイネーへの行き方

ムイネーはホーチミンだけでなく、ベトナム国内の他の主要観光地からもアクセス可能です。特に中部のリゾート地であるニャチャンや、高原の街ダラットから訪れるルートも人気があります。
また、遠方のハノイやダナンといった都市からは、飛行機と陸路を組み合わせた移動が一般的です。ここでは、これらのホーチミン以外の都市からムイネーへ向かう際の主なアクセス方法をご紹介します。
ニャチャンからムイネーへのアクセス(バス、鉄道など)
ニャチャンはムイネーの北に位置する沿岸都市です。ニャチャンからムイネーへのアクセスは長距離バスが主です。複数のバス会社が運行しており、ムイネーのリゾートエリアまで乗り換えなしで移動できます。
所要時間は約4~5時間が目安です。鉄道も理論上は可能ですが、ムイネーから少し離れたファンティエット駅に到着するため、バスの方が利便性が高いとされることが多いです。
ダラットからムイネーへのアクセス(バスなど)
高原の避暑地ダラットからムイネーへは、バスでの移動が一般的です。
ダラットから山道を下り、約4~5時間かけてムイネーを目指します。バス会社も複数あり、予約は比較的容易です。道のりは曲がりくねっている場所もありますが、緑豊かな高原地帯から徐々に乾燥した沿岸部の景色へと変わっていく車窓からの眺めはユニークです。
バスが最も手軽で直接ムイネーのリゾートエリアまでアクセスできます。
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その他都市(ハノイ、ダナンなど)からムイネーへのルート

ハノイやダナンといったムイネーから離れた都市からのアクセスは、飛行機と陸路を組み合わせるのが一般的です。
出発地 | 空路 | ムイネーへの陸路 |
ハノイ または ダナン | 飛行機でムイネー近郊の空港へ (ダラット、ニャチャン、またはホーチミンなど) | 空港または到着都市から、バスやタクシーなどに乗り換え |
一度飛行機でムイネーに近い空港まで移動し、そこから陸路で向かうのが、長距離を効率よく移動するための最も現実的な方法です。
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ムイネー到着後:現地での移動手段【砂丘や観光スポットへ】

ムイネーはリゾートエリアに沿って観光地が点在しているため、目的に合わせた移動手段を選ぶことが大切です。
ここでは、砂丘をはじめとするムイネーの主要な見どころを巡る際に便利な、タクシーやバイクレンタル、シャトルバスなどについて、それぞれの特徴や注意点を解説します。
タクシーを利用する
ムイネーのリゾートエリアを走る主要道路沿いでは、タクシーを簡単に見つけられます。
ただし信頼できるメーター制のタクシー会社(マイリン、ビナサンなど)を選びましょう。勧誘されたタクシーには乗らないほうが良いです。
また、配車アプリ「Grab」も広く利用可能で、事前に料金が確定するため交渉の手間がありません。Grab Carだけでなく、Grab Bike(バイクタクシー)も短距離移動に便利で安価です。ドアtoドアで移動できるため、荷物がある場合や夜間の移動には利用を検討しましょう。
バイクレンタル(注意点あり)
自分のペースで自由にムイネーを探索したい方には、バイクレンタルが人気です。
バイクレンタルは、多くのホテルやレンタルショップで手軽に借りられます。費用も一日あたり比較的安価です。
ただし、ムイネーを含むベトナムの交通事情は日本と大きく異なり、危険も伴います。運転には国際運転免許証(バイク対応)が必須であり、ヘルメット着用も必須です。運転に不慣れな方や国際免許がない方には絶対におすすめできません。
ムイネー内のシャトルバス
ムイネーのリゾートエリア沿いには、ファンティエットとムイネー市場を結ぶローカルバス(1番バスなど)が運行しており、安い料金で移動できます。
ただし観光客が利用することも可能ですが、運行頻度や正確なルート・時刻に関する情報は限られているケースもあります。
また、各リゾートホテルが独自のシャトルサービスを提供している場合もありますが、これは通常、ホテルと特定の場所(例:市街地、系列レストラン)を結ぶもので、観光スポット全体を網羅するものではありません。広く効率的に巡るなら、やはりタクシーなどを利用したほうが便利です。
ツアーでムイネーを効率よく回る
ムイネーに到着後、効率よく主要な観光スポットを巡るには、現地の観光ツアーに参加するのもおすすめです。
ツアーに参加すれば、砂丘やフェアリーストリーム、フィッシュビレッジといった点在する見どころをまとめて訪れることができます。もちろんツアー料金に移動手段(ジープやミニバンなど)が含まれているため、各スポットへの行き方を自分で手配する手間が省けます。
あらかじめ組まれたルートで効率的に回れるため、時間を有効に使いたい方や、迷うことなく安心して観光したい方におすすめです。
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ムイネーの必見スポット・アクティビティ5選を紹介
ベトナム南部屈指のリゾート地ムイネーには、その独特の自然景観とローカルな魅力が詰まった必見スポットが点在しています。
特に、砂漠のような幻想的な砂丘、赤い土が織りなす渓谷、そして活気あふれる漁港はムイネーならではの見どころです。ここでは、数あるスポットの中から「ムイネーに来たなら絶対に訪れたい」人気の5ヶ所をご紹介します。
レッド・サデューン

レッドサデューンは、ムイネーを代表する観光スポットです。
リゾートエリアから比較的近く、手軽にアクセスできる赤い砂丘です。ムイネー中心部から北東に約2.5㎞の場所にあります。
レッド・サデューンはその名の通り鉄分を多く含んだ赤い砂であり、夕陽に照らされると鮮やかな赤やオレンジ色に輝きます。ホワイトサデューンほど広大ではありませんが、美しい曲線の砂丘は大変幻想的です。ここでは、子どもたちがプラスチックのソリを使ったサンドボーディングをすすめてくることも多いです。
レッド・サデューンは特に夕暮れ時には多くの観光客が集まります。砂丘のシルエットと刻々と変わる空の色が織りなす絶景は必見です。
ホワイト・サデューン

ホワイトサデューンは、ムイネーから少し離れた場所に広がる、広大な白い砂丘です。
まるで本物の砂漠に迷い込んだかのようなスケール感があり、ムイネーの自然が作り出した最大の驚異と言えます。
ホワイト・サデューンでは、スリリングなジープ体験やATV(四輪バギー)での砂丘走行が人気のアクティビティです。砂丘の中腹にあるロータス湖とのコントラストも美しく、写真スポットとしても魅力的です。早朝のサンライズの時間帯に訪れると、涼しく幻想的な景色を楽しめます。ただし早朝の時間帯は肌寒いので、上着を忘れないようにしましょう。
ジープ&4WDツアー体験

ムイネーに来たらぜひ体験してほしいのが、ジープまたは4WDを使った観光ツアーです。
広大なホワイトサデューンやレッドサデューン、フィッシングビレッジといった点在する主要スポットを効率よく巡るには、このツアーが最も手軽で便利です。
ジープでの観光ツアーはホテル送迎付きが多く、風を感じながらオープンな車で快適に移動できます。またスリリングな砂丘走行が含まれるプランも人気です。
料金は参加人数や時間帯(サンライズ/サンセットなど)で変動しますが、一人あたり3,000円~と比較的手頃に利用できるのも魅力です。ムイネーならではの景色をまとめて楽しめます。
スイティエン

スイティエンは、「フェアリーストリーム(妖精の小川)」とも呼ばれる、ムイネーの隠れた名所です。赤い砂利や白い石灰岩が侵食されてできた奇岩や渓谷の間を、くるぶし程度の深さの小川が流れています。
ここでは、靴を脱いでこの小川の中を歩いて散策するのが最大の魅力。ひんやりとした水が心地よく、ミニチュアのグランドキャニオンのような独特の地形を間近で観察できます。
自然が作り出した神秘的な景観の中を歩く体験は、非日常的で穏やかな時間を過ごせます。
フィッシュマーケット
フィッシュマーケットは、ムイネー湾の沿岸にある、漁村ならではの活気あふれる市場です。特に早朝には、漁から戻った漁師たちが船から水揚げしたばかりの新鮮な魚介類を荷揚げ・販売する様子を見ることができます。
地元の人々の日常が垣間見られる、リアルなムイネーの姿です。色とりどりの漁船が並ぶ光景や、威勢の良い売り買いの声が飛び交う雰囲気は独特で、写真撮影にも最適。活気と熱気に満ちたローカル体験を求める方におすすめです。
ムイネーにはこのほかにもおすすめスポットがあるので、以下の記事もぜひ参考にしてください。
ムイネー観光で外せないおすすめポイント7つ!ベトナムの穴場エリア徹底解説
まとめ:自分に合った方法でムイネーへの旅を楽しもう!

「ベトナムの砂丘リゾート」として知られる魅力的なムイネーは、ホーチミンからのアクセスが高速道路開通で非常に便利になりました。
ムイネーへ行くには、ホーチミン市からバス、列車、タクシー、といった手段があります。さらにムイネーは他都市からのルートも豊富なので、ベトナム旅行に来た際には訪れやすい観光地といえます。
今回紹介したムイネーへのアクセス方法を参考にして、ムイネーならではの魅力と絶景を満喫する旅を実現してください。