フーコック島はベトナム最大の島であり、美しいビーチと自然が広がるリゾートアイランドです。
タイ湾に浮かぶこの島は、透明度の高い海とサンゴ礁、手つかずの自然が多く残っています。日本から直行便はないものの、ハノイやホーチミンからのアクセスが便利です。
この記事では、フーコック島への行き方やおすすめ観光スポットを詳しく解説します。ベトナム旅行の際には、ぜひこの美しい「フーコック島」で思い出に残るひとときをお過ごしください。
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Contents
フーコック島の基本情報
まずはフーコック島がどのような場所なのか、基本情報をチェックしましょう。
項目 | 詳細 |
名称 | フーコック島 |
場所 | タイランド湾。ベトナム南部のカンボジアとの国境付近に浮かぶ島 |
見どころ | 島の約半分は白くて美しい砂浜のビーチが広がる。ベトナムの中でも透明度の高い海として人気 |
有名な観光名所 | ロングビーチ、サオビーチ、ヴィンパール フーコック リゾートなど |
公用語 | ベトナム語、ホテルでは英語も通じやすい |
アクセス | ホーチミン市やハノイから飛行機で約1~2時間 |
気候 | 年間を通して温暖。晴れた日は基本的にいつでも海で遊べる |
ベストシーズン | 11~4月 |
フーコック島は、特にロングビーチやサオビーチが美しいエリアで観光客に人気です。
またヴィンパール フーコック リゾートなどの観光施設も充実しており、海と近代のアクティビティを両方楽しめます。
公用語はベトナム語ですが、ホテルや観光施設では英語が通じやすく、初めての旅行者でも安心です。ホーチミン市やハノイからのフライトで1~2時間でアクセスでき、年間を通して温暖な気候です。特に乾季にあたる11~4月が観光のベストシーズンです。
日本からフーコック島への直行便はない
フーコック島はとても魅力的な場所ですが、残念ながら日本からフーコック島への直行便はありません。
日本からフーコック島へのアクセスは以下5つです。
- 日本から飛行機→ホーチミン市で小型飛行機に乗り換える→フーコック島
- 日本から飛行機→ハノイで小型飛行機に乗り換える→フーコック島
- 日本から飛行機→ダナンで小型飛行機に乗り換える→フーコック島
- 日本から韓国・台湾・タイを経由してフーコック島へ向かう
- ベトナムとカンボジアの国境付近にある「ハーティエン」などから船でフーコック島へ向かう
ではこれらのアクセス方法について詳しく見ていきましょう。
フーコック島への行き方は全部で5つ
ホーチミン経由の行き方
まずは最も一般的なアクセス方法である「ホーチミン経由」でのフーコック島行きです。
出発地 | 日本(成田空港) |
最初のフライト | 成田からホーチミン・タンソンニャット空港(約6時間) |
ホーチミン到着後 | タンソンニャット空港(国際線ターミナルT2)に到着 |
乗り継ぎ | 国内線ターミナル(T1)へ徒歩移動(約5分) |
ホーチミンからフーコック島 | ホーチミンからフーコック空港(約1時間) |
まず、成田空港からホーチミン市のタンソンニャット国際空港へ飛行機で向かいます。そして空港に到着した後、国内線に乗り換えてフーコック空港へ行きます。
成田からホーチミンまでは約6時間のフライト、そしてホーチミンからフーコックまでは約1時間のフライトです。国内線への移動はわずか5分程度で済みますが、ベトナム到着時と違う航空会社に乗り換える場合は入国審査が必要です。
そのためフーコック島へ行く人の多くは、ホーチミン市で一泊して翌日に向かうケースも多いです。ホーチミンに関する詳しい情報はぜひ以下の記事を参考にしてください。
ベトナムの最大都市!ホーチミンおすすめ観光スポット20選を紹介
ハノイ経由の行き方
出発地 | 日本(成田空港) |
最初のフライト | 成田からハノイ・ノイバイ空港へ(約5時間半) |
ホーチミン到着後 | ハノイ・ノイバイ空港(国際線ターミナルT2)に到着 |
乗り継ぎ | 国内線ターミナル(T1)へ徒歩移動(バスで約10分) |
ハノイからフーコック島 | ハノイからフーコック空港へ(約2時間) |
まず、東京からハノイ・ノイバイ空港へ向かいます。フライト時間は約5時間半です。
ハノイに到着後、フーコック島行きの国内線に乗り換える必要があります。ターミナル間の移動は無料のシャトルバスを利用することができます。移動時間は約10分で、バスは頻繁に運行されているため、スムーズに乗り換え可能です。
ハノイ・ノイバイ空港からフーコック空港までは、約2時間のフライトです。
ハノイのベストシーズンは?季節ごとに見たハノイ旅行のポイントを紹介
ダナン経由の行き方
出発地 | 日本(成田空港) |
最初のフライト | 成田からダナン国際空港へ(約6時間半) |
ダナン到着後 | ダナン国際空港(国際線ターミナルT1)に到着 |
乗り継ぎ | 国内線ターミナル(T2)へ徒歩移動(徒歩約5分) |
ダナンからフーコック島 | ダナンからフーコック空港へ(約1時間45分 |
ダナン経由のアクセスも、ホーチミンやハノイと同じく国内線で乗り換えます。ダナンからフーコック島へは約2時間弱で到着するため、ハノイよりかは若干近いといった印象でしょう。
【2024ダナン観光完全ガイド】定番から穴場まで!人気の観光スポット17選!
韓国・台湾・タイ経由の行き方
フーコック島へのアクセスは、韓国・台湾・タイを経由して行く方法もあります。アジア旅行のついでにフーコック島へ行く方には便利です。
経由地 | 空港名 | 日本からの飛行時間(目安) | 経由国からフーコック島までの飛行時間 |
韓国 | 仁川国際空港 (ICN) | 約2~3時間 | 約4~5時間 |
台湾 | 桃園国際空港 (TPE) | 約3~4時間 | 約3~4時間 |
タイ | スワンナプーム国際空港 (BKK) | 約6~7時間 | 約1~2時間 |
この方法であれば、経由地での観光も可能です。スケジュールに合わせた柔軟なプランを立てましょう。
船でフーコック島へ向かう
最後にフーコック島へは、ベトナムの港から船で行くこともできます。飛行機よりはかなり時間が掛りますが、のんびりと船の旅を楽しみつつ向かいたい人にはおススメです。
乗船港 | 所要時間 | 運行状況 | 注意点 |
ハーティエン港 | 約1時間20分 | 季節により便数は変動する | 悪天候時は欠航あり |
ラックザー港 | 約1時間30分 |
ハーティエンはカンボジアとの国境付近にある乗船港であり、ラックザーはベトナム南部メコンデルタ地方にある乗船港です。
このアクセス方法は、もともとベトナムに滞在している人におススメです。しかし悪天候の場合は欠航することも多いため、現地までスピーディーに移動したい方は、飛行機の利用がおすすめです。
国際線から国内線への乗り継ぎ、トランジットに注意!
フーコック島へ行くには、基本的にベトナムの各都市から国内線へ乗り継ぐ必要があります。しかしスムーズに飛行機を乗り継げることはなく、ベトナムの場合トランジットに時間が必要です。
トランジットとは目的地までに必要な燃料や機内食などの補給のために、大きな空港に立ち寄ることをいいます。またこれと同時に国内線に乗り換える場合は「トランスファー」も生じ、こちらは搭乗時に預けた荷物の積み替えが必要です。
ベトナムのトランジットは時間が掛ることが多く、入国審査も必要です。乗り継ぎ時間は3時間ほど見ておいた方が良いです。
例えばホーチミン経由の場合日本からホーチミンまでは約6時間のフライト、そしてホーチミンからフーコックまでは約1時間のフライトであり、単純計算をすると7時間ほどで到着するように見えます。しかしトランジットの3時間を含めると合計10時間を要するのです。
到着したその日にフーコック島で遊べることは少ないため、ホーチミン市で一泊してから翌日にフーコック島へ出発する計画を立てても良いでしょう。
ベトナムの旅行費用はどのくらいかかる?必要な費用や節約方法を解説
フーコック空港の概要
フーコック国際空港は、1本の滑走路と1つのターミナルのみでできた小さな空港です。
1階は到着ロビー、2階は出発ロビーとなっており、SIMカード販売や両替所が利用可能です。空港にはベトナム航空、ベトジェットエア、エアアジアなどが就航し、ホーチミン市までのフライトは約40分です。
空港はフーコック島の中心地、ナイトマーケットが開催される場所から車で約20分程度の距離にあります。そのため到着後すぐに移動をすれば、ナイトマーケットでの食事も可能です。
空港には無料Wi-Fiがなく、充電スペースも限られているため、レストランやカフェでWi-Fi利用や充電をしたほうが良いでしょう。
フーコック空港から市内への移動方法
フーコック国際空港から市内やホテルまでの移動手段には、ホテルの送迎、タクシー、バスがあります。
フーコック島の多くのホテルは無料の空港送迎があります。そのため到着時にはホテル名の看板を持ったスタッフが待機していることが多く、名前を伝えることでホテルまで送迎してくれます。
しかし帰りはそのような送迎サービスがないケースもあるので、帰りの送迎に関してはホテルに確認し、必要に応じてタクシーを利用しましょう。
ちなみにフーコック国際空港から主要ホテルまでは車で約10分程度です。
フーコック島では、近年配車アプリの「Grab」も利用可能です。タクシーを呼ぶ際はナンバープレートを確認して、配車で呼んだものかを確認しましょう。
また、フーコック島では現在電気バス「Vinbus」が運行しており、各種観光名所まで走っています。観光の際にはこの便利な公共交通機関も積極的に活用すると良いでしょう。
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フーコック島のベストシーズンは?
フーコック島を訪れるのに最適なシーズンは、11月から4月の乾季です。
この期間は降雨が少なく、安心してビーチ遊びができます。特に12月から2月は気温が25度前後と過ごしやすいため、海水浴にも最適です。
乾季は安定した天候が続くため、ビーチでのんびりリラックスしたり観光名所を巡れます。またこの時期は空気が澄んでいるので、どの場所で写真を撮っても美しい思い出になります。ここでしか見られない美しい夕日を望めるのも魅力です。
反対に6月から10月は雨季にあたり、この時期はフーコック島旅行にはあまり向いていません。しかし晴れ間が続く日もあるため、雨季であってもフーコック島への旅はおススメです。
フーコック島の詳しい天気は、ぜひ以下の記事を参考にしてください。
フーコック島のベストシーズンは?季節ごとに見たフーコック島のポイントを紹介
フーコック島のおすすめ観光スポット
フーコック島は美しい白い砂浜と、真っ青な海が見どころの島です。しかし大自然だけでなく、観光スポットもたくさんあります。ここからは、フーコック島にあるおススメ観光スポットを4つ紹介します。
ヴィンワンダーズ
フーコック島の「ヴィンワンダーズ」は、ベトナム有数のアミューズメントパークです。広大な敷地内には、ウォーターパークやアクアリウム、ショッピングエリアなどがそろっており、子どもから大人まで楽しめます。
ウォーターパークには数種類のウォータースライダーやプールがあり、家族や友人と一日中水遊びができます。アクアリウムでは、フーコック島の美しい海に生息する魚や熱帯の海洋生物の鑑賞も可能です。
また、毎日行われるパレードやショーは、ヴィンワンダーズの見どころの一つ。現地の文化やエンターテイメントを融合させた華やかなパフォーマンスが見逃せません。ヴィンワンダーズは、家族旅行やグループ旅行にぴったりの観光スポットです。
ヴィンパール サファリ
「ヴィンパール サファリ」は、フーコック島のジャングルのような広大な動物園です。園内には約4,000匹の動物が暮らしています。
敷地は通常の動物園とは異なり、動物たちが広大なエリアで自然に近い形で生活しています。サファリバスに乗って動物の群れの中を進んだり、間近で様々な動物の姿を観察することができます。
特に、ライオンやキリン、サイなど、普段あまり目にすることのない動物たちが活発に動き回る姿は見ごたえがあり、特に子どもたちには大人気です。
また、園内では特定の時間に動物との触れ合い体験や餌やり体験も開催されており、特別な思い出を作れるチャンスです。フーコック島で自然を満喫しながら多くの動物と触れ合いましょう。
ケーブルカー
フーコック島の「ケーブルカー」は、島から近くのホンソン島を結ぶ全長8キロメートル以上のケーブルカーです。世界最長の海上ケーブルカーとして有名で、最大30人が乗車できます。
乗車中は広がるエメラルドグリーンの海と、島々の美しい景色を一望できるのが最大の魅力です。乗車時間はおよそ20分。青空と海、緑豊かな島々のコントラストが一望でき、まさに絶景を楽しめる体験です。
またホンソン島には美しいビーチや観光スポットがたくさんあり、ケーブルカーはウォーターパークに到着します。そこで遊園地やスライダーなど体験型アクティビティを楽しむのはもちろん、ゆっくりと観光するのもおススメです。ケーブルカーは、家族旅行やカップルでの観光にぴったりで、フーコック島を訪れるなら外せないスポットです。
サオビーチ
「サオビーチ」はフーコック島の中でも最も美しいといわれているビーチです。フーコック島にはロングビーチと呼ばれる全長20㎞にも及ぶ海岸がありますが、サオビーチのほうが美しさは勝ります。
サオビーチの砂はきめ細やかで白く、真っ青な海とのコントラストがとても美しいため「フーコック島一美しいビーチ」とも称されています。
海は穏やかで浅瀬が続いているため、家族連れや泳ぎが苦手な人でも安心して楽しめます。ビーチ沿いにはレストランやカフェも点在しており、海を眺めながらベトナム料理を味わったり、リゾート気分を満喫できます。
また、ビーチチェアや日よけテントのレンタルもあるため、日差しを気にせずリラックスすることも可能です。
フーコック島はこのほかにもたくさんの見どころがあります。詳しい情報はぜひ以下の記事も参考にしてください。
フーコック島 2泊3日のモデルプラン
フーコック島は見どころの多い場所なので、少なくとも2泊3日たっぷり滞在するのがおススメです。ここでは、フーコック島に2泊3日滞在した場合のモデルコースを紹介します。
日程 | 内容 |
1日目 | 1日ビーチでのんびり過ごすランチやディナーは海鮮レストランでフーコック島の海産物を楽しみましょう夜はナイトマーケットへ |
2日目 | ケーブルカー &ウォーターパークでの娯楽施設を楽しむもしくは、ヴィンワンダーズか、ヴィンパールサファリで1日楽しもう |
3日目 | 午前中シュノーケリング ツアー、もしくはダイビングツアーに参加する午後は島内観光を |
フーコック島はビーチに滞在するだけでのんびり過ごせます。各ホテルからは多くのツアーがあるため、シュノーケルや島めぐり、特産シーフード料理を楽しみましょう。
またウォーターパークやヴィンワンダーズ、ヴィンパールサファリの娯楽施設は、いずれもかなりの敷地面積を誇り1日ではまわりきれないほど。家族連れなどはこれらの施設で1日過ごすことがおススメです。
フーコック島への持ち物は?
フーコック島旅行に便利な持ち物は以下の通りです。
・半袖や薄手の長袖、上着
・日焼け止め
・虫除けスプレー
・雨具(折りたたみ傘やレインコート)
・ビーチサンダルや歩きやすい靴
・現地通貨(ベトナムドン)
・エコバック
フーコック島は年間を通して暖かい気候で、特に日差しが強いです。そのためどの季節でも日焼け止めや帽子、長袖を用意すると安心です。また蚊が発生しやすい場所もあるため、虫除けスプレーも用意しましょう。
さらにフーコック島はスコールなどの突然の雨もあるので、雨具を準備しておきましょう。クレジットカードを使える場所が多いですが、1万円ほどを現地通貨に両替して持っておくと安心です。
ベトナム旅行には、このほかにも準備すべき持ち物がたくさんあります。詳しくは以下の記事を参考にしてください。
ベトナム旅行の持ち物30選!必需品からあったら便利な道具まで徹底解説!
フーコック島へ行く際の注意点
フーコック島を楽しむために、以下の注意点を押さえておきましょう。
1.暑さと紫外線対策をすること
フーコック島は年間を通じて暑く紫外線が強いです。日焼け止めや帽子、長袖などでしっかり対策をしましょう。
2.動きやすい服装と靴を準備する
ビーチや観光地では歩きやすい靴と通気性の良い服装がおすすめです。リゾートではサンダルも便利です。
3.防犯対策をしっかりする
観光地では貴重品をしっかり管理し、混雑したエリアではスリや盗難に注意しましょう。リュックやバッグは前に持つと安全です。
4.交通手段と安全に気を付ける
バイクのレンタルもできますが、運転には注意が必要です。バイクタクシーを利用する場合も、必ずヘルメットを着用してください。
これらの注意点を意識し、フーコック島で快適に過ごすための準備を整えて、素晴らしい旅を楽しみましょう。
そしてベトナム旅行には上記以外にもいくつかの注意点があるため、以下の記事もチェックしてください。
フーコック島への行き方完全ガイド まとめ
フーコック島は全部で5つの行き方がありますが、日本から向かう場合は、ホーチミンかハノイからの乗り換えが便利です。
フーコック島へはホーチミン市やハノイからの直行便が頻繁に運航されており、ホーチミンからは飛行機で約1時間、ハノイからは約2時間で到着します。
ただし国内線への乗り換えはトランジットの時間を要するため、ホーチミンなどで1泊をしてから島へ向かうのも良いでしょう。
フーコック島は自然豊かな景観が特徴で、ゆったりと過ごすには最適な場所です。手付かずの自然も多く、ダイビングやシュノーケリング、ナイトマーケット巡りなど、さまざまなアクティビティが楽しめます。
ここで紹介した行き方を参考にして、ぜひ魅力あふれるフーコック島での旅をお楽しみください。