2月のベトナムは天候に恵まれるエリアが多いです。南部エリアは乾季が続き、暖かく穏やかな気候の中でビーチや観光を楽しむことができるでしょう。また、中部や北部も徐々に雨が減り、観光に適した季節へと移り変わります。
この記事では、2月に訪れるべきベトナムの観光地や、旅行を最大限に楽しむためのポイントを紹介します。年始の賑わいが落ち着いた2月に、ベトナムの魅力をぜひ満喫してください。
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Contents
2月のベトナム旅行の魅力

2月のベトナム旅行は、1月末から始まる旧正月(テト)の時期に重なります。そのため街全体が活気づき、他の時期には味わえない特別な雰囲気を楽しめるでしょう。
テト期間中には、街全体がお祝いムードに包まれます。伝統的な祭りやパレードなどが開催されるため、ベトナム文化に触れる絶好の機会となります。
2月はどのエリアも天候に恵まれることが多いです。特に南部エリアのホーチミン市では乾季のベストシーズンを迎え、快適に街の散策ができるでしょう。中部や北部でも雨が少なくなり、観光に最適な時期が始まるため、観光には良いタイミングです。
ベトナムの豊かな文化と温暖な気候を楽しめる2月は、旅行者にとって魅力的なシーズンといえるでしょう。
北部、中部、南部の気候の違い
ベトナムは南北に長く、地域ごとに気候が大きく異なります。2月に旅行計画を立てる際には、訪れるエリアの気候をしっかりと把握することが重要です。
エリア | 観光都市 | 1月の特徴 |
---|---|---|
北部 | ハノイ、ハロン湾など | 乾季ではあるが寒い |
中部 | ダナン、ホイアン、フエなど | ちょうど乾季に入り、ベストシーズンを迎える |
南部 | ホーチミン、ニャチャンなど | 乾季で観光しやすい、ベストシーズン |
2月のベトナム訪問は、基本的にどのエリアも楽しめます。
ハノイなどの北部では1月頃から乾季を迎えます。ただしまだ雨も降り、朝晩は冷え込みが強いです。この時期ならではの濃霧も発生するため、しっかり防寒具を用意しましょう。
そして中部エリアのダナンやホイアンは、2月頃から乾季に入ります。少々肌寒い日も続き朝晩は防寒具が必要ですが、暑さのない観光ができます。熱中症のリスクがないため、散策やアクティビティにも向いています。
最後に南部エリアの多くは2月が乾季に当たるため観光にはピッタリです。強い日差しが降り注ぐものの、雨はさほど降りません。街歩きや観光スポット巡りにぴったりの季節です。
このように、2月はベトナム全土で観光が楽しめる最適な時期です。次からは、ベトナム各主要都市の2月の気温や特徴をさらに詳しく紹介します。
ハノイの2月の気候

平均気温 | 12℃~20℃ |
1月の特徴 | 乾季に入る時期、肌寒く霧が掛かる日も多い |
観光に向いているかどうか | 少し寒いが散策には向いている |
ハノイの2月は冬です。次第に暖かさが戻り始める過渡期ではあるものの、特に早朝や夜は肌寒く感じるでしょう。最低気温は10℃を下回ることもあるため、ある程度防寒具が必要です。また曇りの日には霧が発生し、街を包み込む幻想的な風景が広がることもあります。
ハノイの2月は乾季にあたり、晴れることも多いです。しかし濃霧が続く日もあるため、カラッと晴天が続くわけではありません。それでも酷暑のシーズンに比べると散策しやすいです。
2月のハノイでは、旧正月(テト)の時期が重なります。街全体が祭りの雰囲気になるものの、航空券の価格が急騰することもあるので注意が必要です。
ハノイに関するより詳しい気候やベストシーズンについては、以下の記事を参考にしてください。
ハノイのベストシーズンは?季節ごとに見たハノイ旅行のポイントを紹介
ハロン湾2月の気候

平均気温 | 10~20℃ |
2月の特徴 | 乾季ではあるが濃霧が発生しやすい |
観光に向いているかどうか | 幻想的な雰囲気がある、防寒具必須 |
2月のハロン湾は乾季にありながら「ムアフン(ムアモック)」と呼ばれる霧雨が降りやすい季節です。この時期は視界が悪く、遠くの景色を見渡すことは難しいです。ただし霧に包まれた湾の幻想的な風景が楽しめます。
気温は朝晩の最低気温が5〜8℃まで下がることがあり、日中でも霧が立ち込めると寒さを感じるでしょう。そのため、防寒具や厚手のジャケットを持参するのがおすすめです。
寒さの中でも静寂で神秘的なハロン湾の景観を楽しみたい人には、2月は魅力的なシーズンです。観光客も比較的少ない時期なので、ゆったりとしたクルーズ体験ができるでしょう。
ハロン湾に関するより詳しい情報は、ぜひ以下の記事もチェックしてください。
ハロン湾のベストシーズンは?季節ごとに見たハロン湾おすすめ観光名所も紹介
ダナン2月の気候

平均気温 | 20℃~30℃ |
2月の特徴 | 乾季で降水量は少ない |
観光に向いているかどうか | 暑すぎず観光には最適 |
2月のダナンは、最高気温が26℃〜30℃程度であり、非常に過ごしやすいです。暑すぎず、寒いこともないため心地よい気温で観光を楽しめます。
ダナンには屋外の観光スポットが多いエリアです。特にミーソン遺跡や五行山などの名所巡りには、2月の穏やかな気候がぴったりです。また標高1,500メートルの高原にある「バーナーヒルズ」も有名で、2月なら天候に左右されることなく観光が楽しめるでしょう。
2月のダナンは暑さが苦手な方にとっても過ごしやすく、アクティビティを楽しむには最適なタイミングです。
ダナンのベストシーズンは?季節ごとに見たダナン旅行のポイントを紹介
ホイアン2月の気候

平均気温 | 20~27℃ |
2月の特徴 | 乾季で気温も涼しく旅行のベストシーズンになる |
観光に向いているかどうか | 晴天が続くなど観光に最適 |
2月のホイアンは乾季真っ只中であり、非常に過ごしやすい季節です。特に2〜4月は気温が比較的低めで、最高気温は25〜30°C程度となり、暑すぎず快適に観光できます。また、雨もほとんど降らないため、晴天のもとでの街歩きや散策に最適です。旧市街の歴史的な建造物やランタンで彩られた美しい街並みを、青空の下でじっくり楽しむことができるでしょう。
ただし2月のホイアンは観光シーズンでもあるため、旧正月を迎えた現地の人たちで意外に混雑します。人気の観光スポットやレストランは混雑しやすいので、事前の予約がおすすめです。
ホイアンのベストシーズンは?季節ごとに見たホイアンのおすすめ観光名所も紹介
フエ2月の気候

平均気温 | 18~23℃ |
2月の特徴 | 乾季に入りベストシーズンを迎える |
観光に向いているかどうか | 気温も快適で観光しやすい |
2月のフエは乾季に入り、気温は20℃前後と涼しく過ごしやすい時期です。湿気も少なく、快適な気候が続きます。ただし朝晩は冷え込むため、上着を持参しましょう。
フエは熱帯モンスーン気候に属し、乾季は2月~9月です。2月は乾季のスタートとして気温や湿度が比較的安定しており、旅行には最適です。歴史的な場所が多いフエは、古い城壁や王宮跡、仏教寺院などの観光地を巡ることが多いです。快適な気温で過ごせる2月は、長時間の歩行も安心できるでしょう。
フエ魅に関する詳しい観光エリアは、ぜひ以下の記事をチェックしてください。
【ベトナム・フエ旅行特集】安全に効率よく!現地フエ発着のおすすめツアー!
ニャチャン2月の気候

平均気温 | 21~27℃ |
1月の特徴 | 散策には最適 |
観光に向いているかどうか | 海に入るには少々肌寒い |
2月のニャチャンは、平均気温が約26℃前後と比較的穏やかな気候が特徴です。涼しい季節が続いており、過ごしやすい時期なので海沿いの散策には適しています。
ニャチャンは年間を通して海に入れる場所ですが、2月は海が荒れる日もあります。そのため海岸やマリンアクティビティを楽しむ際には注意が必要です。海水浴が可能な日もありますが、風が強い日や波が高い日には安全のために海に入らない方が良いでしょう。
ニャチャンはホンチョン岬やポーナガル塔など、歴史的スポットへのアクセスも良いです。外で過ごしやすい2月はこれらの観光名所を訪れるのもおススメです。
ホーチミン2月の気候

平均気温 | 20~30℃ |
1月の特徴 | 乾季で観光のベストシーズン |
観光に向いているかどうか | 涼しい日も多く散策しやすい |
2月のホーチミンは乾季の真っ只中で、気温は快適です。降水量が少なく晴天が続くため、観光には最適です。ベトナム特有の湿度の高い暑い夏を避けた時期なので、快適に移動や観光を楽しむことができます。
ホーチミン市内には多くの観光名所があります。例えば高さ262mの高層ビル内の展望台、サイゴン・スカイデッキからは素晴らしい眺望を楽しめます。2月の天気の良い日は特に空気も澄んでいるため、市街地や周辺の景色を一望できるでしょう。
写真映えする時期でもあるので、統一会堂では、前方に広がる芝生エリアから写真を撮るのがおすすめです。さらにホーチミン人民委員会庁舎は昼間の美しさに加え、夜のライトアップも見事です。
ホーチミンのベストシーズンはいつ?観光に適した時期と季節ごとの名所を紹介
フーコック島2月の気候

平均気温 | 25~30℃ |
2月の特徴 | 天候が安定していてマリンスポーツも楽しめる |
観光に向いているかどうか | 乾季で雨も降りにくい、ベストシーズン |
2月のフーコック島は乾季の中でも特に天気が安定しており、快適に過ごせます。ベストシーズンに入るため、海水浴やシュノーケリング、その他のビーチアクティビティには最適です。
ただし2月はフーコック島の観光シーズンでもあるため、ホテルやフライト、ツアーの予約は早めに行ったほうが良いです。特に人気のアクティビティや観光スポットは混雑する可能性が高いため、半年ほど前から計画を立てて予約をしておくと安心です。
また、フーコック島の海沿いでは日差しが非常に強くなるため、日焼け対策は必須です。日焼け止め、帽子、サングラスなどを準備し、紫外線から肌を守りましょう。
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ベトナム旅行2月に楽しめる観光エリアは?
2月のベトナム旅行は、比較的どのエリアも楽しめます。中でもホーチミン市やフーコック島のある南部はベストシーズンに入ります。
2月の南部は乾季でカラッとした暑さを迎えるため、思う存分外での散策やアクティビティが楽しめます。またベトナムを代表する人気観光「メコン川クルーズ」も、2月なら雨量を心配することがありません。さらに2月のベトナムは美しいビーチが続く「ブンタウ」でゆっくりくつろぐのもおススメです。
2月のベトナム旅行でどこを訪れるか迷っている方は、ぜひ以下に紹介するエリアをチェックしてください。
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ベトナム南部は乾季で天候が良く観光しやすい

2月のベトナム南部は乾季の真っ只中で、観光するには絶好のシーズンです。雨がほとんど降らないため、屋外での活動や散策を思い切り楽しむことができます。
南部のホーチミン市やメコンデルタクルーズ、フーコック島といった観光地は、安定した天候のもとでリラックスした時間を過ごせます。特にホーチミン市は乾燥した快適な気候で、気温も25~30℃と過ごしやすいのが特徴です。
また2月は旧正月(テト)の期間とも重なるため、街のあちこちで華やかな装飾やイベントが見られるでしょう。北部や中部に比べると南部のエリアは雨の心配がなく穏やかな気候が続くため、2月のベトナム旅行は、南部エリアを中心に観光するのがおすすめです。
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2月は「メコンデルタツアー」も楽しめる

メコンデルツアーは、2月の乾季がベストシーズンとされています。
メコン川クルーズを楽しむ要因の一つに、穏やかな水位と安定した天候があります。雨季(5月〜10月)のメコン川クルーズはとても湿度が高く、スコールがあって水位が上昇するなど、あまり楽しめるものではありません。
その点2月の乾季であるメコン川クルーズなら、湿度が低く気温も過ごしやすいため安心です。クルーズを楽しみながら、農村地域の美しい景観をじっくりと鑑賞できます。
またメコンデルタツアーは地元の市場巡りや工芸品の購入もできます。新鮮なトロピカルフルーツを堪能できたり、地元のハチミツ工房を見学する機会もあります。メコンデルタの生活文化に触れる体験は、この時期ならではの魅力です。
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ホーチミンはベストシーズン

2月のホーチミン市は、乾燥した空気と快適な気温で観光には最適な季節です。この時期は降水量がほとんどなく、観光やショッピング、歴史的建造物の見学などがスムーズに行えます。
ホーチミン市には人気の観光名所が多く点在しています。写真映えスポットでも有名なサイゴン・ノートルダム大聖堂やベンタイン市場、戦争証跡博物館などは、この時期に訪れるのに最適です。
またホーチミン市内には多数のレストランやカフェがあります。多くのカフェでは外での食事が楽しめるため、2月はおしゃれな食事を楽しむにも理想的なシーズンです。また、旧正月のテト期間中は、市内の広場や公園で華やかなランタンや花飾りが設置され、特別な雰囲気を味わえます。
2月のホーチミンは、季節の魅力と文化の融合を体感できる最高のシーズンです。
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フーコック島は泳ぐのにも最適な時期

フーコック島は2月の乾季に最適なビーチリゾートです。乾季真っただ中である2月のフーコック島は、空気と海水が澄んでいるのにも注目です。透明度の高い海で、スキューバダイビングやシュノーケリングなどが存分に楽しめます。
フーコック島は島全体に美しいビーチが広がり、白い砂浜とクリアな海が観光客を魅了します。2月は台風や豪雨などの心配もなく、フーコック島の自然環境が一番安定している時期です。そのためボートツアーやカヤックなど、波の影響を受けやすいアクティビティも安心して楽しめます。
またフーコック島は観光名所も多いエリアです。海洋保護区や歴史的な寺院、地元の漁村を訪れることもおすすめです。またサンワールド・フーコックという巨大なエンターテインメント施設もあるため、何日滞在しても飽きることはありません。2月のフーコック島は、ビーチリゾートとしての魅力が最大限に発揮される時期です。
2月の「ブンタウ」もおすすめ、ビーチでゆっくりした時間を

ブンタウは、ホーチミン市から船で2時間ほどの場所にある、人気のビーチリゾートです。年間を通してビーチ遊びが楽しめるものの、2月は乾季の真っ只中なので特におすすめです。
ブンタウは12月~4月が乾季で雨が少なく、安定した天候が続きます。特に「バックビーチ」や「フロントビーチ」と呼ばれるエリアは、美しい景色と清潔な砂浜が広がり、家族連れやグループにも人気です。
ブンタウの海岸線には多くのカフェやレストランが並んでおり、海を見ながらここならではのベトナム料理が楽しめます。また夜はディスコやおしゃれなバーなども多く、夜の娯楽も充実しています。
2月のブンタウはビーチでのアクティビティが楽しめるのはもちろん、海辺の散歩や地元のマーケットでのお買い物などに向いているシーズンです。
ベトナム旅行2月に開催されるイベントは?

ベトナムの2月は、旧正月(テト)が大きなイベントとして注目されます。2025年のテトは1月29日(水)が元日となり、1月28日(火)が大晦日です。これにより、2月上旬のベトナム都市部は多くの人が帰省や旅行に向かうため、飛行機の混雑や遅延に注意してください。
ただしテトはベトナム最大の祝祭で、家族や友人と一緒に新年を祝う特別な時間です。テト期間中は街中が華やかに装飾されるため、この時期ならではの魅力があります。2月のベトナム旅行ならテトのお祝いを体感し、地元の人々と一緒に新年を祝うユニークな体験ができるでしょう。
さらにベトナムにもバレンタインはあります。ベトナムのバレンタインも2月14日ですが、日本の文化とは異なります。ベトナムの場合は男性から女性へ感謝をする日とされ、花束を送ることが多いです。
バレンタインが近づくとベトナムの観光エリアでは花売りの姿も目立ちます。美しいブーケなども販売されているため、ぜひチェックしてみましょう。
2月のベトナム旅行における注意点は?
2月のベトナム旅行は地域によって気候が大きく異なるため、訪れるエリアに合わせた準備が必要です。北部のハノイやサパは依然として寒い日が続くことがあり、セーターや厚手のジャケットが必要です。一方、南部のホーチミン市やフーコック島は乾季のピークで、温暖で過ごしやすいです。しかし日差しが強いため日焼け対策が必要です。長時間外出する際は、帽子や日焼け止め、そして水分補給を心がけましょう。
また、中部のダナンやフエは2月に入ると雨季が終わり晴れ間も増えます。ただ突然の雨や寒さが厳しい日もあるので、折りたたみ傘や防水ジャケットを携帯しましょう。エリアごとに気温や天候は異なるため、それに応じた服装の準備を行うことが大切です。
さらに、ベトナム料理は美味しいですが、特に屋台で購入する食べ物には注意が必要です。2月も食中毒のリスクがあるため、生ものや衛生状態が不明確な場所での食事は避け、生焼けのものには注意しましょう。
また旧正月(テト)期間中は、地元の人々の多くが休暇に入るため、レストランやお店が閉まることがあります。事前にテト期間中の営業状況を確認しておくと安心です。
ベトナム旅行のより詳しい注意点については、ぜひ以下の記事を参考にしてください。
まとめ 2月のベトナム旅行を楽しもう

2月のベトナム旅行は、北部から南部まで観光シーズンを迎えるエリアが多いです。そのためどの地域を訪れても楽しい時間を過ごせるでしょう。
特に南部のホーチミン市やフーコック島は、散策が快適に楽しめる乾季のベストシーズンです。メコンデルタツアーやブンタウのビーチリゾートも天候の影響を受けにくいでしょう。さらに北部や中部エリアも大雨は降らない時期です。ただしハノイやサパは寒さが続くため、防寒対策を忘れずに用意しましょう。
2月のベトナム旅行は1年の中でも天候に恵まれ、魅力があふれています。各エリアの気候に合った準備をして快適な旅を楽しみましょう。