ホーチミン市はベトナム最大の都市です。活気に満ちた街並みや歴史的な建造物、美しい公園など、多くの魅力にあふれています。ベトナム南部に位置するこの都市は、年間を通じて多くの観光客を惹きつけていますが、訪れる季節によって楽しみ方は異なります。この記事では、ホーチミン市のベストシーズンと季節ごとの観光ポイントを詳しく紹介します。これからホーチミン観光を検討している方はぜひ参考にしてください。
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Contents
ホーチミンはどんな場所?
ホーチミン市はベトナム南部に位置する最大の都市であり、かつてはサイゴンとして知られていました。ベトナム戦争終結後は商業都市として急速に発展を遂げ、現代的な高層ビルがありつつ歴史的な建造物が調和する魅力あふれる都市です。
市内にはフランス植民地時代の名残を感じさせる美しい建物や、美味しいベトナム料理のレストランが数多く存在します。また、豊かな歴史を持つ寺院や博物館、賑やかな市場も見どころです。そんなホーチミンを訪れるのに相応しいシーズンはいつなのか、さっそく紹介します。
ホーチミンのベストシーズンは11月~4月
ホーチミンはいつ訪れても楽しめる場所ですが、ベストシーズンは乾季に当たる11月~4月です。中でも12月~3月は降水量が少なく気温も比較的過ごしやすいため、観光で動き回るにはちょうどよい季節です。ホーチミン観光は11月~4月の半年間を狙いましょう。
ホーチミンの季節 | 特徴 | 気温 |
1~3月 | 乾季で観光のベストシーズン。涼しい日もある | 20℃~30℃ |
4~6月 | 雨季に入る、猛烈に暑い日も続く | 25℃~35℃ |
7~9月 | 雨期で降水量が多い | 25℃~33℃ |
10~12月 | 乾季へと入る、ベストシーズン | 20℃~30℃ |
乾季なら海も観光も楽しめる
ホーチミンは美しい街並みや市場の観光などが人気です。乾季のシーズンであればスコールを気にせず移動ができ、多くのエリアをまわることができるでしょう。またホーチミンから多くの美しいビーチリゾートに行けます。代表的なのがベトナムの美しい島で有名なフーコック島です。フーコック島のベストシーズンも11~4月であり、このシーズンならスキューバダイビングやシュノーケルなど海でのアクティビティも存分に楽しめるでしょう。
ホーチミン旅行に向かないシーズンは?
反対にホーチミン旅行に最も向かないシーズンは5〜10月です。雨期であるこのシーズンはマンゴーシャワーという大粒の雨も降りやすく、一日中雨が続く日もあります。また本格的な雨期に入る頃の4~5月は強烈な日差しに加え高い湿度になるため、日中はまるでサウナに入っているような感覚になるでしょう。
ただし5〜10月の旅行にはメリットもあります。まずは航空券や宿泊費などが安くなるシーズンです。また雨期とはいってもスコールが降ったあとはカラリと晴れることも多く、運がよければ数日雨が降らないこともあります。雨期だからといって、ホーチミン旅行を諦めるのはもったいないです。
1月後半~2月前半の「テト旧正月」も避けよう
年末年始にかけてのホーチミン旅行は控えた方が良いです。なぜなら1月後半から2月前半にある「テト旧正月」を迎えるからです。
テト旧正月はアジア諸国で祝われる新年であり、メインは1月1日から1月3日です。ただし実際には1月後半から2月前半のこの時期はベトナム人にとって一年の労を労う期間であり、家族と一緒に過ごすことが多いです。そのため飛行機を利用して実家に帰る人や旅行を楽しむ人も多く、空港は大混雑を迎えます。
日本でも年末〜お正月にかけて海外旅行を楽しむ人は多いですが、とくにホーチミンでは旧正月にかけて交通が大混雑します。そのため年末年始にかけてのホーチミン旅行は控えたほうが良いでしょう。
ホーチミン シーズンごとに見た観光ポイント
ホーチミン市の観光に最適な時期は「11~4月」の乾季です。しかし、実際の旅行計画においては、この時期に休暇を取るのが難しい方も多いかもしれません。
そこで、ここからはシーズンごとに見たホーチミン市の旅行ポイントを紹介します。雨季で旅行に適さないとされるシーズンでも、ちょっとした工夫やコツを掴むことで十分に楽しい観光が可能です。これからホーチミン市への旅行を計画している方は、ぜひ参考にしてください。
また、ホーチミン旅行を効率よく巡るには、ツアーの参加がおすすめです。ツアーに関する情報は以下の記事で紹介しています。
【ベトナム・ホーチミン旅行特集】お得に楽しむ!現地発着ホーチミン旅行のおすすめツアー!
ホーチミン4~6月における気候の特徴
ホーチミンの4~6月は雨期に入る時期です。4月はまだ降水量が少ないですが、雨期に入る直前であるため気温や湿度が高く蒸し暑い日が続きます。
ホーチミン4~6月の気候の特徴
気温 | 25℃~35℃ |
雨の降りやすさ | 雨季のためスコールが多い |
特徴 | 5月あたりから本格的な雨季に入る。かなり蒸し暑い |
平均気温は30℃前後、蒸し暑い雨季
ホーチミンの4~6月は雨期に入り、かなり蒸し暑いです。雨季の特徴であるスコールの合間には強い日差しが照りつけるため、日焼け止めは必須です。気温が高くなることもあり、日中は汗が止まらないほどの暑さを感じるでしょう。ただしスコールが降ったあとは一時的に気温が下がるため、特に夕方以降の散策は楽しめます。4~6月は一般的には旅行シーズンとしては不向きとされていますが、この季節ならではのホーチミンの雰囲気も楽しむことができます。
ホーチミンの4~6月、おすすめ観光スポット
ホーチミンの4~6月は雨期に入るため、あまり観光には向いていない時期です。それでもホーチミンには室内で過ごせるエリアも多く、以下のような観光スポットであればスコールが降る日でも十分に楽しめるでしょう。
ホーチミンの4~6月、おすすめ観光スポット
名所 | 特徴 |
---|---|
ロンヴァン水上人形劇場 | ベトナムの歴史や人々の生活を表した人形劇。コミカルで可愛らしい人形の動きは世界中で人気がある |
アー・オー・ショー | 竹をつかったアクロバットな伝統ショー。市民劇場で開催される |
タン・ディン教会 | ホーチミンで2番目の高さを誇るピンク色の教会。内部も見学できる |
マジェスティックサイゴン | ホーチミンを代表する高級ホテル。食事だけでも利用できる |
ホーチミンを4~6月に訪れる際のポイント
ホーチミンの4~6月は雨期で猛暑に入るため、ベストシーズンとは言えません。しかしその分観光客が少なく、人込みを避けて観光できるメリットがあります。この時期にホーチミンを訪れる際は、ぜひ以下のポイントを覚えておきましょう。
- スコール対策を万全にする
- 日焼け対策を水分補給を忘れずに行う
- 雨に備えた観光プランを組み立てる
- 濡れても乾きやすい服で過ごす
特に4~6月は高温多湿なため、こまめな水分補給が大切です。ベトナムでは水道水を飲むことができないので、ペットボトルの水を購入しましょう。
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ホーチミン7~9月における気候の特徴
ホーチミンの7~9月は本格的な雨期です。一年の中でも最も降水量が多い時期ですが、日本の梅雨とは異なり1日中雨が降りっぱなしということは少ないです。ザっとスコールが降ったあとは晴れ間がのぞく日も多いため、外での観光も可能です。
気温 | 25℃~33℃ |
雨の降りやすさ | 本格的な雨季のためスコールが多い |
特徴 | スコールがやんだ後は晴れ間が覗く日も |
平均気温は28℃前後、最も雨が多い時期
ホーチミンの7~9月は雨期であり、平均気温は28℃前後です。暑いシーズンではあるものの、スコールがやんだあとは気温も下がるため、それほど蒸し暑いとは感じないでしょう。ただこの時期は平均して気温と湿度が高いため、熱中症対策にも気を付けなくてはなりません。こまめな水分補給で体調を整えたうえ、折り畳み傘やレインコートは必須です。
また館内施設も多いホーチミンでは、室内はエアコンが効いています。スコールで濡れた体がエアコンで冷えると体調を崩しやすいため、上着やタオルを常備しておくと安心です。
ホーチミンの7~9月、おすすめ観光スポット
7~9月は頻繁にスコールの降る時期ですが、晴れ間には街を散策できます。街を散策しつつ、雨雲がやってきたら市場に入るといった計画を立てておくと良いでしょう。また天候が悪い日でも見学できる博物館に寄るのもおススメです。
ホーチミンの7~9月、おすすめ観光スポット
名所 | 特徴 |
---|---|
ベンタイン市場 | ホーチミンで有名な巨大市場。常に人やモノで溢れかえっており、一見の価値あり。 |
ビンタイ市場 | リーズナブルでマニアックな商品も取り扱う穴場的市場 |
戦争証跡博物館 | ベトナム戦争での遺物や写真を展示している博物館。枯葉剤による被害状況を生々しく展示している |
中央郵便局 | ホーチミンを代表する美しいコロニアル建築。外観だけでなく内部の見学も可能。 |
ホーチミンを7~9月に訪れる際のポイント
スコールの多い7~9月のホーチミンでは、以下のような対策を心がけましょう。
- 防水の靴やサンダルなど、スコール対策を万全にする
- 日焼け止めと水分補給を忘れない
- 室内アクティビティを計画する
- 食中毒に気を付ける
- 暇つぶしアイテムがあると便利
突如雨が降ってくるこの時期は、外での観光を計画してもなかなか思い通りにならないこともあります。部屋で1~2時間過ごさなくてはならないことも多く、そんな時本などがあればうまく時間をやり過ごせるでしょう。
また湿度が高い時期なので、食中毒には要注意です。特に市場で提供される火が通っていない食事には十分注意しましょう。
ホーチミン10~12月における気候の特徴
ホーチミンの10~12月は、いよいよ季節が乾季へと移り、旅行のベストシーズンに入る季節です。雨が少ない上に湿度もカラッとし始めるので、外での観光も安心できます。また気温も高い時期なので、メコン川クルーズなどのアクティビティも楽しめるでしょう。
気温 | 20℃~30℃ |
雨の降りやすさ | 乾季で空気も乾燥し過ごしやすくなる |
特徴 | 日差しは強いが雨量は減りベストシーズンへ |
平均気温は28℃前後、徐々にベストシーズンへ
ホーチミンの10~12月の平均気温は28℃前後で、雨期の季節に比べて過ごしやすいです。日中の気温は高めですが、朝晩は涼しくなり、快適に過ごせます。10月はまだ雨が降る日が多いものの、11月を過ぎるとカラッとした晴天に恵まれるでしょう。晴天の日が多く青空が広がるため、観光スポットの写真を撮るのにも絶好のシーズンです。ホーチミン近郊にあるクチトンネルやメコン川への日帰り旅行にも最適な時期です。
ホーチミンの10~12月、おすすめ観光スポット
ベストシーズンである10~12月のホーチミンでは、外でのアクティビティが存分に楽しめます。ホーチミンにある有名な市街地の散策にも適している時期です。
ホーチミンの10~12月、おすすめ観光スポット
名所 | 特徴 |
---|---|
メコン川クルーズ | ホーチミンからの日帰りツアーが人気。手漕ぎボートでゆったり広大な川下りを楽しめる。 |
クチトンネル | ホーチミンから車で約1時間半の場所にある、ベトナム戦争時に掘られたトンネル。25年の歳月を掛けて掘られた巨大な迷路のようになっている |
ドンコイエリア | ホーチミンの中でも有名なショッピングストリートが続くエリア |
中華街チョロン | 華僑の大半が住む巨大なチャイナタウン.ここにしかない珍しい品々も多く散策すると面白い。 |
ホーチミンを10~12月に訪れる際のポイント
10~12月にホーチミンを訪れる際には、以下のポイントを覚えましょう。
- 日焼け止め対策を万全に行う
- 観光シーズンなのでスリや置き引きに気を付ける
- すべての予約を早めに行う
- 上着やレインコートも準備する
10~12月は乾季に入り、雨が少なくなります。晴天の日が多く、観光に最適な時期です。そのためホーチミン観光は人気の時期であり、早めに予約をしないといけません。ホテルや航空券だけでなく、オプショナルツアーなども早めに申し込みましょう。
ホーチミン人気の観光ツアー紹介についてはこちらを参考にしてください。
【ベトナム・ホーチミン旅行特集】お得に楽しむ!現地発着ホーチミン旅行のおすすめツアー!
ホーチミン1~3月における気候の特徴
ホーチミンの1~3月は年間の中でも最も天候に恵まれたベストシーズンです。乾季で雨は少なく、朝晩は涼しいため散策やアクティビティにも向いています。ただし季節が良い分旧正月などのイベントも多いため、混雑する時期でもあります。
気温 | 20℃~30℃ |
雨の降りやすさ | 乾季で |
特徴 | 朝晩は20℃程度になり過ごしやすい |
平均気温は25℃前後、乾季のベストシーズン
ホーチミンの1~3月は乾季のピークで、湿度が低く非常に過ごしやすいです。空気が乾燥しているため、不快感が少なく観光に最適です。また1~3月はほとんど雨が降らないため、連日晴天が続きます。屋外での観光やアクティビティも存分に楽しむことができるでしょう。海や川でのマリンスポーツを楽しみたい場合も適したシーズンです。
ただし1~3月は海外からだけでなく、ベトナム内でも多くの観光客がホーチミンを訪れます。そのため人気の観光スポットやレストランは混雑しやすいので、事前の予約がおすすめです。
ホーチミンの1~3月、おすすめ観光スポット
1~3月のホーチミンは、マリンスポーツをはじめとしたアクティビティが存分に楽しめるシーズンです。
ホーチミンの1~3月、おすすめ観光スポット
名所 | 特徴 |
---|---|
フーコック島 | ホーチミン市から約1時間で到着する楽園。1~3月は泳ぐのにも適している。 |
サイゴン・スカイデッキ | 高さ262mに及ぶ高層ビルの中にある展望台。天気の良い日は眺望がすばらしい。 |
統一会堂 | 南ベトナム政権時代の大統領官邸。前方に広がる芝生エリアから写真を撮るとベストショット |
ホーチミン人民委員会庁舎 | フランス統治時代にパリの市役所を元にデザインされた建物。昼間も夜のライトアップされた姿も美しい |
季節の良いこの時期なら、ホーチミンはどこを回っても楽しめます。ホーチミン観光の詳しい情報はぜひ以下の記事も参考にしてください。
ベトナムの最大都市!ホーチミンおすすめ観光スポット20選を紹介
ホーチミンを1~3月に訪れる際のポイント
旅行のベストシーズンにあたる1~3月は、どの観光スポットを訪れても楽しめます。この時期ホーチミンを訪れる際には、以下のポイントを覚えましょう。
- 予約は早めに行うこと
- 朝晩は冷えることも多いため、上着を忘れずに
- 人気スポットは混雑するのでスリなどに注意を
- 人気イベントや催事が多いため情報を確認しておくこと
紹介しているとおり、1~3月はベトナムで旧正月を迎えるため、年間では最も混雑する時期です。主要な観光地や体験アクティビティに参加するには早めの予約が大切です。また、予めツアーに申し込みをしたほうが効率よく回れます。どこに行くかを事前に計画しておくと安心です。
ホーチミン観光を楽しむコツ
ホーチミンはベトナムの中でも観光スポットが多く、見ごたえのある都市です。素敵な思い出を作るためにも、以下の情報をぜひ覚えておきましょう。
雨季と乾季があるが、基本的に年間を通して楽しめる
ホーチミンのベストシーズンは11~4月と紹介していますが、実は年間を通して楽しめます。雨期である5~10月は確かに雨が降りやすいものの、スコールが1時間ほど降ったあとは晴れることも多いからです。またホーチミンは屋内の観光スポットも充実しています。博物館や美術館、市場などが充実しているため、雨期のシーズンでも観光が楽しめます。ベトナムは基本的に亜熱帯なので天候に左右される日もありますが、柔軟にスケジュールを調整しておけば多くの観光スポットを楽しめるでしょう。
服装は基本的には半そでや短パン
ホーチミンの気温は年間を通じて高いため、半そでシャツやTシャツ、短パンで過ごせます。特に日中は暑さが厳しいため、通気性の良い素材の服を選ぶと良いでしょう。足元は歩きやすく、蒸れにくいサンダルやスニーカーが良いです。観光地をたくさん歩くことが多いので、履き慣れた靴を持参しましょう。
ただし朝晩は気温が少し下がることがあるため、薄手のジャケットやカーディガンを持っておくと安心です。また、冷房が効いている室内では肌寒く感じることもあります。さらに寺院では肌をさらすことが禁じられているため、露出の高い服装は控えましょう。
あると便利な持ち物は?
ホーチミンに限らず、ベトナム観光であったら便利な持ち物は以下の通りです。
- 買い物用エコバック
- Wi-FiレンタルまたはeSIM
- 水着
- セキュリティポーチ
- スリッパ
- 歯ブラシなどの洗面用具
- 圧縮袋
- 洗剤やタオル
- 証明書やパスポートのコピー
- 薄手の上着やストール
ホーチミンはショッピング天国とも言われ、街を出歩くとつい買い物をしてしまうことも多いです。基本的に袋はもらえないためマイバックを持参しましょう。買いすぎてしまった服などは圧縮袋があると助かります。
また歯ブラシなどのアメニティは現地でも買えますが、日本より品質は劣ることも多いです。観光ではスマホを利用すると便利なので、Wi-FiレンタルかeSIMを現地で借りておくと便利です。
ベトナムでスマホを利用する詳しい方法はぜひ以下の記事を参考にしてください。
ホーチミンのベストシーズン まとめ
ホーチミンのベストシーズンは11~4月です。この乾季の時期であればどの観光スポットへ行っても楽しめます。またフーコック島をはじめとしたビーチ遊びにも十分適しているため、ベトナムの美しい海を見たい人にもおススメです。
ただ、雨期である5~10月も、全く観光ができないわけではありません。スコールが降った後は一時的に天気が回復することも多く、閑散期であるため旅行費用を抑えられるといったメリットも。ホーチミンへの旅行は思い立ったら吉日、ぜひシーズンごとの天気の特徴を把握し、楽しい旅の計画を立てて行きましょう。